悪魔執事
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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ええいぃああー!!
俺は心の中で悲鳴を上げていた。
ボスキが気付いていなければ誰かが怪我をしていただろう。
執事の皆が心配して駆け寄ってくるが、俺の手足はガクガクと震えが止まらない。
「主様、怪我はないか?」
「もらい泣き歌うところだったよ!」
「歌…?主様、今じゃないだろ。」
ボスキに意味が分からないという顔をされている。
ごめんね!気が動転してて!
お願いスルーして!
武器が自分に向けられるというのは、こんなにも怖いことなのか。
「主様…!震えていらっしゃいますね…。
怖い思いをさせて申し訳ありません。」
「俺もごめんね、あっちの世界で平和ボケしてるから…。」
心配してくれるフェネスの手を掴んで立ち上がった。
まだ震えが治らないけど、なるべく落ち着こうと深呼吸をする。
「くそ、仕留めきれなかったか。
気づかれてねぇと思ったんだがな…。」
木や建物の陰から見知らぬ男達がぞろぞろと姿を現した。
いかにもガラが悪そうな見た目をしている。
「何すか、あんたたち…。」
どうやら俺達は天使が大量発生したとの嘘の情報で誘き出されてしまったようだ。
男達から俺を守るように皆が一歩前に出る。
「おい…。
てめぇらが、これをやったのか?」
村をめちゃくちゃにしたことを問いただすボスキに、男達は笑いながら肯定した。
村の人々はすぐに逃げたというが、皆が無事に逃げられたのかどうか定かではない。
男達は頼まれた仕事をしただけだと平然としている。
「こいつら…本当に救いようがねぇ…。
久しぶりに全力でいくか…。」
怒ったボスキにハウレスが気持ちを抑えるよう声を掛かる。
ボスキが全力を出したら相手がどうなるか分からないからと。
男達は更に挑発的な言葉を重ねた。
「そっちのリーダーみたいなやつの表情も怯えきってるじゃねぇか!
手加減とか言いつつ、本当は俺らにやられるのが怖いんだろ?
腰抜け。」
「あぁ?
なんだと…?」
「聞こえなかったのかよ。
この腰抜けが…!」
「ボスキ、前言撤回だ。
早いとこあいつらを黙らせるぞ。」