悪魔執事
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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次の朝、早く起きた俺はフルーレに着替えを手伝ってもらっていた。
朝早いから手伝わなくていいと言ったのだが、自分にとってお世話ができるのは嬉しいことだからとフルーレは言う。
古の塔に近付くことは悪魔執事でも危険な行為なのだそうだ。
塔にまつわる情報はかなり少なく、どんな危険が待ち受けているか分からない。
フルーレは不安にさせたい訳じゃないが、とても心配なのだと言った。
「みんなで無事に帰ってくるよ。」
これは自分自身への決意でもある。
「主様…。
無事を祈っています。
どうかお気をつけて…。」
屋敷の玄関に行くと既に大半のメンバーが集まっていた。
ユーハンさんや朝に弱いボスキが集まっている中、ロノとバスティンの姿が見えない。
どうしたのだろうと話をしていると、バタバタと足音が聞こえてきた。
ロノはお弁当の仕上げをしていて遅れたのだと言うが、バスティンのことは知らないらしい。
少し遅れてバスティンも姿を現した。
今朝も稽古をしていたのかとハウレスに問われ頷く。
最近稽古の回数も時間も増やしているようで、無理をしているのではないかと心配になる。
ウー!ウー!
いよいよ出発しようというときに、けたたましいサイレンの音が鳴り響いた。
タイミングとしては最悪だ。
フルーレが東にある「アスコットの村」で天使が大量発生していると連絡を受け、急いで知らせに来てくれた。
探索に向かうメンバー以外で天使狩りに向かえる執事を考えるとラトを思い浮かべるが、まだ調子が悪く天使と戦える状態ではない。
ミヤジもラトの看病をしていて離れられないし、残っているルカスとラムリが天使狩りに出掛けたら今度は屋敷を守れる者がいなくなってしまう。
「仕方ない。
ここは、俺らが二手に分かれよう。」
アスコットの村へは2階の執事と俺が天使狩りに向かい、天使狩りが終わったら先に古の塔に向かっているメンバーと合流するというのがハウレスの提案だった。
古の塔に行くメンバーのことが少し心配だが、今は他に良いアイデアもなさそうだ。
こうして俺達は当初の予定とは大きく異なり、二手に分かれて行動することになったのだった。