悪魔執事
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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「おい、お前。
それ以上、主様に近づくんじゃねぇ。
隙をみて、お前が主様を襲う可能性も0じゃない。」
「まさかそんなこと…。」
「主様は悪魔執事の力を解放できる『唯一の存在』…。
地位を取り戻したいサルディス家からしたら…。
主様の存在が一番邪魔であるということです。」
ボスキとベリアンにそう言われ、少し怖くなる。
サルディス家のことは俺よりも皆の方がよく知っているだろう。
その皆が言うのだから、無くはないということだ。
「私の敵は、あなたたちではなく『天使』。
天使を倒す力を与える主を消す必要がどこにありましょうか。」
旅先で喧嘩が起きそうな雰囲気だが、とにかくユーハンさんが探索に同行することは確定なのだ。
用心するに越したことはないし、サルディス家と協力しようという訳じゃないが…どうせ一緒に行くのなら皆で協力した方がいいに決まっている。
俺がそう言うと、アモンに人が良すぎていつか悪い奴らに騙されると忠告されてしまった。
「こら、アモン。
主様に向かって、失礼だぞ。」
「オレはただ、主様が心配なだけで…。」
大丈夫。ダメージは受けたけど…全然大丈夫。
正直、信用はできなくても目的が達成できればいいと思っているし、敵意がないことを証明するのは悪魔の証明だ。
その場は微妙な空気のまま解散となった。
明日は早朝から出掛けるので早く寝る準備をしなければならない。
俺は昨日から始めた筋トレを一日で終わらせる訳にはいかないので、ちゃんとやってから寝ることにした。
主人である俺と悪魔執事だってお互いのことを全く知らなかったのに、最初から信じる気になれたのはどうしてだろう。
俺は皆がこの世界線で、天使と真剣に戦っていることを知ったから。
悪魔の力を解放してくれる主人という存在を、求めていることが分かったから…。
だけど悪魔執事達はどうして主人という俺の存在を、すんなりと受け入れてくれたのだろうか。
ラムリのように、主人になった人をたまたま気に入ったと言われた方がまだ分かる。
主人だからという理由で受け入れて、慕ってくれるのはとても不思議だった。