悪魔執事
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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「つーか、単身でこの屋敷に乗り込んでくるなんて…いい度胸だな…。」
ボスキの言葉に、自分は争う気はなく別の目的で来たのだとユーハンさんは答えた。
ユーハンさんはサルディス家の軍隊で少佐を務めているらしい。
少佐は軍隊階級の一つで、一握りの人間にしかなることができないのだとフェネスが教えてくれた。
「もしや…。
あなたが、この屋敷の主様ですか?」
お会いできて光栄ですと頭を下げるユーハンさんに俺も慌てて頭を下げた。
ユーハンさんはサルディス家でも偉そうなところがなく、古の塔に悪魔執事達が探索に行くことに感謝さえ述べていた。
ムーが喋る猫執事だと知って驚いたが、すぐに面白いという感想に切り替わった。
いずれにせよ緊張感はあまりない。
「おい、いいから本題に入れ。」
「サルディス家の少佐殿がウチに何の用っすか?」
ボスキとアモンは警戒心を緩めてはいないらしい。
「おっと!
そうでしたね!
今日、私がここに来たのは…。
皆さまの道案内をするためです。」
ユーハンさんは一刻も早く行方不明の仲間達を救出するため、サルディス家から悪魔執事の案内役として送り込まれたようだ。
塔に探索に向かった部隊の足取りを知っており、ユーハンさんを連れて行けばすぐに部隊を追って探しに行くことができる。
「ベリアンさん、どうしますか?」
ハウレスがベリアンに訊ねるが、状況的に断ることは難しかった。
「ここで私たちがユーハンさんの案内を断れば、サルディス家に不信感を与えてしまうことになります…。
今回はユーハンさんの同行を許可するしかないでしょう。」
ありがとうございますとユーハンさんは言うが、執事達はいまいち彼とサルディス家を信用し切れていない。
信じてくれと言うユーハンさんは主人である俺からも皆を説得してくれとお願いしてきた。