悪魔執事
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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いつの間にか知らない男が、ロノが作った料理をつまみ食いしていた。
すぐ後ろにいるのに、いつからいたのか全く気が付かなかった。
服装からして東の大地の者だろう。
男は肉の煮込みに舌鼓を打つ。
「この人、確か舞踏会にいたサルディス家の人じゃない?」
言われてみれば見覚えがある。
舞踏会に行く前にエスポワールでもチラッと見かけた人物だ。
しかし何をしに屋敷に来たのだろうか。
それも執事達に気付かれず屋敷に入って来たことを考えると只者ではない。
「サルディス家の人間が、ここで何やってんだ?
つーか、いつの間に屋敷に忍び込んだんだよ!!
まずは口にあるものを飲み込めよ!
何て言ってるか分かんねぇよ!」
ロノのツッコミが炸裂する。
男は口の中の食べ物をようやく飲み込んで口を開いた。
「どうも、初めまして。
私の名前は『シノノメ・ユーハン』。
悪魔執事の皆さん。
どうぞよろしくね。」
ロノが作った料理がよほど美味しかったのだろう。
自己紹介をしたユーハンさんは再び料理を食べはじめた。
ロノに勝手につまみ食いするなと言われ、食べていいか許可を得ようとしている。
ユーハンさんは今日は何も食べていなくてお腹が空いていたのだと言った。
「だから、こんなに美味しい料理を食べられて感動してるのさ。
ロノくんは天才料理人だね。」
「ユーハン、お前いいやつだな。」
料理の腕を褒められたロノは、ユーハンさんと早々に打ち解けてしまった。
暫くして、俺達はまた屋敷の玄関に集まっていた。
目的は厨房に突然現れたサルディス家のシノノメ・ユーハンにどう対処するか話し合うため。
不法侵入者なのだから仕方がないが、皆そこそこ敵意を剥き出しにしている。
それもサルディス家が相手では仕方がないことだった…。