悪魔執事
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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フルーレがお返しのケーキを忘れるなとロノに念を押す。
「フルーレさんは、ケーキを渡せば何でもしてくれるんですか?」
そんな聞き方があるかっ…!
ムーの言葉に俺は心の中で盛大にツッコミを入れた。
飲み物を吹き出しそうになる。
ムーはたまに歯に衣着せぬ言い方をすることがある。
鋭いことを言うときもあるのだけど…。
「勘違いしてほしくないから言うけど…。
俺はそんな都合のいい人間じゃないから。
・・・・。」
今日は部屋に帰れないから時間を潰したかったのだとフルーレは言った。
「何かあったの?」
フルーレは俺に余計な心配をかけないように黙っていたと前置きして、最近ラトの調子が悪いのだと教えてくれた。
今日屋敷でラトの姿を見ていないのは、ミヤジがラトを地下の部屋に閉じ込めているからだと言う。
「今、ラトに不用意に近づくと殺されちゃうんだ…。」
「まぁ…。
今のラトさんには『仲間』とかそういうの通じねぇよ。」
俺とムーが驚いてどういうことか二人に訊ねると、フルーレに窓の外を見るように促された。
今日は綺麗な満月だった。
「ラトは、満月の日が近づくと…。
情緒が不安定になるというか…おかしくなってしまうんだ。」
フルーレもラトが不安定になってしまう理由までは分からないようだ。
ただ「満月」が関係していることだけは確かだと…。
お弁当の仕込みもあと少しで終わりそうだ。
俺は二人が座っていろと言うなか、半ば強引に洗い物を始めた。
せめて自分が使ったお皿くらい洗わなくては、忙しいのに邪魔をしに来たようなものだ。
「もぐ…もぐ…
いや〜、それにしても本当に美味しい!
ただ、個人的にはもう少し辛みがほしいところだけど…。」
「辛みが足りない?
ん〜、それならもう少し胡椒か唐辛子を…。
ってあんた誰だ!?」