執事との出会い
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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「それに、ずっとこちらの世界にいないといけないというわけではありません。
お手数ですが、主様にはこちらとあちらの二重生活をしていただくことになります。」
「なるほど…。」
「ところでベリアンさん。
屋敷には何人の執事がいるんですか?」
ムーが尋ねる。
「この屋敷には全部で13人の執事がいます。」
「「13人!?」」
多いですねと呟くムー。
「ムリムリムリムリ、カタツムリ!!」
「カ、カタツムリ…?どうなさいました?主様。」
突然大きな声を出した俺に、ベリアンさんは困惑している。
今まで会った執事はベリアンさんを含めて5人だから、それで全員だと思っていた。
「ムリ!!
13人と共同生活なんて、緊張する!」
5人なら何とかなると思っていたけれど、13人は流石に多すぎる。
食事のときどんな顔をして食堂で会えばいいのか分からない。
ここ一番に取り乱してしまった俺を見て、ベリアンさんが焦りながら、
「ご安心ください、主様。
天使狩りに同行するのは、せいぜい2、3人。
特別な依頼のときでも6人前後かと思います。
社交の場では私達執事は準備に駆り出されますので、会場で主様にお会いすることもあるかもしれませんが…。」
6人か、多いなぁ!!
「それに天使狩り以外のときは基本的に主様の自室でお休みいただいて構いません。
お食事もご希望ならば自室でとっていただけます。」
「主様、意外と人見知りだったんですね。」
ムー、そんなにはっきり言わないでくれ。
悲しくなるから。
「それに普通の共同生活とは大きく異なる点がございます。
それは私達執事は皆、主様の幸せを願っているということです。
主様には屋敷で快適に過ごしていただきたいですし、主様を不快にさせるようなことは一切致しません。
ですから…主様…。」
正直、まだ不安は残る。
でも無理に皆と会わなくてもいいと言うのなら…。
「…時間がかかりそうな依頼のときは、なるべく早く教えてください。
それから執事さん達の名簿などがあったら欲しいです。」
「もちろんご用意いたします!
主様、ありがとうございます。」
生活費と食費がかなり浮きそうだ。
こちらの世界での生活に不安を抱きながらも逞しいことを考えている。
他にも何か気になることがあった気がするが、せっかく主人になると決めたのだ。
そのことを考えるのは今は止めておこう。
いつの間にか眠ってしまったムーに習って、俺はこのデビルズパレスで就寝することにした。