悪魔執事
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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古の塔は昨日の感謝祭でミヤジが言っていた危険な場所だ。
近付くと天使が襲ってくるという…。
その古の塔にサルディス家の部隊が探索に行ったきり行方不明になってしまったらしい。
人の命に関わるので事態は急を要する。
わざわざ危険な古の塔に探索に行った理由として、塔を登り天使達がいると言われている「天空世界」ごと壊滅させるのが目的だったのではないかと考えられた。
この世界では「天使に対抗する力を持つ者」が優位に立てる。
悪魔執事が現れるまではサルディス家が天使と戦っていたため、グロバナー家から奪われた地位を取り戻そうとしたのではないかと言うのだ。
「…で、結局サルディス家の部隊は行方不明になっちまったと。」
ロノが人使いが荒い貴族様だと文句を言う。
サルディス家の部隊は既に天使に消されている可能性も高い。
ベリアンに依頼をどうするか問われ、断れるのなら断りたいとも思ったが…。
「まぁ…。
そうは聞いたものの、我々に断る権利はないのですが…。」
そうだろうと思っていた。
俺達は死神調査のときのように依頼に参加するメンバーを決めるため、屋敷の玄関に集まった。
サルディス家の部隊を助けに行くのは気が進まないらしく、皆テンションが低い。
ナックだけはいつもの天使狩りに比べ高い報酬に魅力を感じている。
今回古の塔に向かうメンバーは、ある程度ベリアンの頭の中で決まっていたようだ。
1階の執事達と2階の執事達、更にナックをフォロー役に加え、俺とムーを入れたら合計9人+1匹の大人数だ。
「今回の依頼がそれだけ危険だってことですかね。」
ムーの言葉に俺も頷く。
「ご安心ください、主様。
主様の安全は、この命に替えても必ずお守りします。」
前までなら特に気にせずありがとうと言うところだが、命に替えられては困るのだ。
俺はハウレスも気を付けてと伝えて、仕事に向かった。