悪魔執事
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
感謝祭の翌日、俺は仕事のため元の世界に戻らなければならなかった。
今日の朝食は屋敷でいただき、仕事が終わったらまた帰って来る予定だ。
食後のデザートはヴィクトリア・スポンジケーキにアッサムの紅茶をストレートで。
食事をゆっくり味わいたかったので今朝は時間に余裕を持って早く起きた。
朝からこんなに手の込んだケーキを食べられるなんて贅沢この上ない。
感謝を伝えるとロノは喜ぶ顔を見るだけで嬉しいのだと言ってくれた。
ロノとムーが食器の片付けをしようとしたとき、食堂の扉がノックされた。
「おくつろぎのところ申し訳ありません。
実は主様にお話がありまして…。」
ノックの主はベリアンだった。
今朝またグロバナー家の本邸から、新しい依頼が手紙で届いたのだという。
悪魔執事がグロバナー家に雇われているのは分かっていたが、こんなに頻繁に依頼が来るものなのか…。
ロノは偉そうに命令してくるグロバナー家のことを良く思っていないようだ。
グロバナー家の貴族の多くは執事達を嫌っているのだとベリアンも言う。
中には陰湿な嫌がらせをしてくる貴族もいるのだと。
そこまで悪魔執事のことを嫌っておいて住む場所を与えてくれるのは不思議だが、「道具としての利用価値があるから無下にはできない。」ということらしい。
「道具扱いなんて許せないな…。」
いつから悪魔執事が天使狩りをするようになったのか分からないが、恐らく長い歳月の間に相当の人数が入れ替わり悪魔執事になっているのだろう。
話を聞く限り、その間にグロバナー家の貴族が彼らために何かしてくれたとは到底期待できない。
「それで…依頼の内容は?」
「今回届いた依頼…。
それは…。
古の塔の探索でございます。」