感謝祭
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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街の人達も試行錯誤しながら色々なお店を出している。
俺とムーはお祭りの雰囲気がすっかり楽しくなり、他の執事達が何のお店を出しているのか見に行こうと話をしていた。
「そういえば、たしかこの辺りに…。」
言いながらベリアンが辺りを見渡していると、ムーが機嫌良さそうに鼻歌を歌うラトを見つけた。
ベリアンいわく、今日はミヤジやフルーレが一緒なのでこの前のように危険なことにはならないとのこと。
彼らの前には子供達が大勢集まっていた。
何が始まるかは見てのお楽しみだとベリアンが言う。
ラトとフルーレが何か話をしていたので、子供達の邪魔にならないよう舞台袖の近くで様子を伺うことにした。
「ね、ねぇ…。
本当にやるの…?」
「何を恥ずかしがってるのフルーレ?
去年だってやったじゃないですか。」
子供達を相手に何か出し物をするのだろうか。
ラトは背中に天使のような羽根を付けている。
「もしかしてまだ人見知り治ってないの?
はぁ…。
相手はあんなに小さな子どもたちなのに。」
「人見知りに子どもとか大人とか関係ないんだよ!
もぅ…。」
…人見知りって治るものではないと思うんだよな。
多少の慣れはあるだろうけど。
ただでさえ人前で何かやるのは緊張するのに…ちょっとフルーレが可哀想。
ラトが俺達に気が付いてヒラヒラと手を振ってくれる。
緊張しているフルーレとは対照的だ。
ミヤジが二人に声を掛けて出し物の本番が始まった。
出し物は子供達に天使の怖さと身の守り方を教える演劇のようだ。
ミヤジがナレーターでラトは天使の役をしている。
「天使は無秩序で現れるが…。
街の外にある『古の塔』には注意が必要だ。」
ミヤジが言う『古の塔』は高く天まで伸びており、5つの大地を囲むように建っているらしい。
確かにこの場所からも古の塔らしき建物を見ることができる。
いつ何の目的で作られたのかは分からないが、塔に近付くと天使が襲ってくると言われているそうだ。
天使からの正しい逃げ方を演劇で説明する場面になり、フルーレが舞台に上がった。