感謝祭
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
向こうにラムリとナックの姿を見つけ、俺達は行ってみることにした。
何やら揉めているようで、離れていても二人の声が聞こえてきた。
それに二人は東の大地のような衣装を着ている。
「あっ!主様〜!
主様も感謝祭に来てたんですね!」
ラムリが嬉しそうに胸の前で両手を振る。
二人は感謝祭でゴエティア様の焼印をしたお饅頭を売ろうとしているようだが、あまり売れ行きが良くないらしい。
「えっと…食欲はそそらないね。」
よくゴエティア様の焼印があったものだ。
主様までと、発案者であるナックはショックを受けている。
死神調査のお土産でルカスが買ってきたお饅頭があまりに美味しかったため、感謝祭で販売することを思い付いたのだそうだ。
焼印をしたお菓子ならば元の世界にも売っているし、悪くないチョイスだと思うが…。
エスポワールの伝統的な食べ物にゴエティア様の焼印をしたのなら、遠方から来た人のお土産として売り出せたと思う。
しかし東の大地のお菓子にエスポワールで祀っているゴエティア様の焼印をしたのでは、趣旨が分からなくなってしまっている。
東の大地風の衣装はわざわざフルーレが作ってくれたらしい。
雰囲気が違っていいねと感想を伝えるとラムリは喜んでいたが、衣装が良くても売っている商品がダメではと、再びナックとの言い合いが始まってしまった。
「ラムリが出してたアイディアも結構ひどかったですよ!」
「はぁ?絶対ボクのアイディアの方が良かったね!」
ベリアンにどんなアイディアを提案したのか訊かれ、ラムリは自信満々に答えた。
「ボクのアイディアは主様とルカス様の似顔絵レターセットです!」
似顔絵レターセット!?
まさか自分がグッズ化することになるとは思わなかった…。
いや正確にはしてないけど。
誰が似顔絵を描いてくれるんだろう…ラムリかな。
ラムリは爆売れ確定だと言うけれど、ナックの案が採用されて良かったと言わざるを得なかった。