感謝祭
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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ハーブティーのおかげで思ったよりも早く眠りについた俺は、朝までぐっすり眠ることができた。
ベリアンが朝の紅茶を淹れてくれる。
ミルクティは渋みがなく飲みやすくて、安心を与えてくれる味だった。
ベリアンによると今日はエスポワールの街で、年に一度の感謝祭が開かれているそうだ。
「執事たちは感謝祭で街の方々をもてなさなければならないので、本日屋敷はもぬけの殻でございます。」
「…執事っていつも忙しいね。」
もう毎年のことなので慣れてしまったと言うベリアン。
街の人をもてなすということは執事達は今日のために何かしら準備をしていたのか。
そんな素振り少しも見せなかったのに、相変わらず皆すごいな。
ベリアンは感謝祭に参加してはどうかと提案してきた。
悪魔執事を悪く思っている住人は参加していないらしいし、死神調査のために休みを多めに取得していたから今日は仕事は休みだ。
年に一度のお祭りということなら参加しない手はない。
ムーも感謝祭で売られている料理やお菓子を想像して目を輝かせている。
育ち盛りだとムーは言うが、太って衣装が入らなくなったらフルーレに怒られてしまう。
その分運動もしっかりすると言うけれど少し心配だ。
「食べすぎないように注意しましょうね。」
そんな一人と一匹の会話を聞きながら、俺は有給の残機を数えるのだった。
エスポワールの街は以前来たときとは雰囲気が違ってお祭りらしい賑やかさがあった。
街には感謝祭で祀られている御神体「ゴエティア様」の石像があり、感謝祭自体もゴエティア様への感謝を込めたお祭りなのだとか。
しかしゴエティア様が何をした人物なのか、あまりよく分かっていないらしい。
とにかく楽しむことが大事だとベリアンは言った。
「執事のみんなはどこかな?」
「えっと、この辺りにいるはずですが…。」