死神事件
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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「主様、一度に大人数で戦ったからと言って勝てる訳ではありません。
今は三人を信じて託しましょう。」
「……分かったよ、ルカス。」
何だかルカスは俺の考えていることが分かっているみたいだ。
幼稚な自分の思考が恥ずかしくなる。
ゼパルさんの遺体を弄んだ天使を許せないと自ら戦うことを懇願したフルーレだったが、ハウレスやロノに主人を守るのがフルーレの役割で、フルーレの分まで自分達が戦うと言われ何とか耐えてくれた。
もう数十体は倒している筈なのに…
倒しても倒しても、天使達はどこからか現れ俺達の前に立ち塞がった。
流石の三人も体力を奪い取られ呼吸が乱れている。
そのことでまたロノとバスティンが疲れていないと言い合いを始め、ムーとフルーレはそんな二人に呆れてしまっている。
ルカスは冷静に状況を分析し、天使達の異常な行動を指摘した。
こんなにたくさんの天使が群れで襲って来ることは初めてで、しかも天使達はゼパルさんの遺体を狙っている。
何か理由がある筈だが、今は探っている余裕はなかった。
「このままじゃ、らちがあかない。
ここは、三人で協力して一気に…。」
ハウレスの言葉にバスティンは自分一人で十分だと駆け出して行ってしまった。
ハウレスとロノも仕方なく後に続く。
天使を順調に倒していたバスティンだったが、次から次へと現れる天使達に遂に囲まれてしまった。
ズバッ!
二本の短剣が踊るようにバスティンの周りにいる天使を切り裂く。
「オラオラオラァ!
な〜にが『オレひとりで十分だ』だよ。
そんなデカイ剣振り回して、隙だらけじゃねぇか!」
絶体絶命のバスティンを助けたのはロノだった。
余計な真似をと呟くバスティンに、助けて貰った相手に言う台詞かとロノが指摘する。
「はぁ…このまま単独でやりあっても、らちがあかねぇ。
おいバスティン、オレとお前で協力するぞ。」