死神事件
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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フルーレは勢いよく「死神」を問い詰めるが「死神」は黙ったままだ。
痺れを切らし自分の武器であるレイピアを「死神」に向けて鋭く突き出すが、「死神」はそんなフルーレの攻撃を器用にかわしてしまった。
ロノとバスティンは「死神」の身のこなしから只者ではないことを察したらしい。
そしてその動きは何度も戦ってきた、とある存在を彷彿とさせた。
死神だと思われた不審者は黒く覆っていた布を脱ぎ捨て、バサバサと天使の象徴である白い羽根を広げて見せた。
天使が変装をするのは初めてのことだと言うルカス。
人を襲わない天使は聞いたことがないとハウレスも言っていたし、今回の天使はイレギュラーで不明な点が多い。
ロノもゼパルさんの遺体をどうするのかと天使に食って掛かるが、天使が言葉を交わすことはない。
それならば力づくでと戦闘体制に入ろうとしたロノだったが、天使が一度に複数現れ驚きの声を上げた。
天使には意志というものが存在せず普通は一体で行動しており、複数の天使が同時に現れるのも初めてのことなのだそうだ。
しかしこの天使達は俺達を邪魔する為に協力しているようだった。
ルカスとハウレスも流石に動揺を隠せない。
「ってかこの数を一度に相手するって結構やばくないか?」
ロノは言うが、今まで一体ずつしか現れなかった天使が今日は複数体現れたのだ。
結構ではなく緊急事態と言っていい。
ハウレスはロノとバスティンの3人で天使と戦う決断をし、俺に悪魔の力を解放するよう求めて来た。
ハウレスの能力は仲間の戦闘能力を上げる、リーダーに相応しい力だった。
「ありがとうございます、主様。
後は我々にお任せを…。
ルカスさん、主様を安全なところへお願いします!」
「皆、どうか頑張って…無理はしないで!」
そんなことしか言えない自分に腹が立つ。
俺の護衛の為に大事な戦力を欠いてしまうなんて…。