執事との出会い
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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『主様が喋る猫を連れてきた。』
屋敷の食堂はそんな話題で賑わうこととなる。
ロノさんが興奮気味にそのときのことを話し、黒猫も興味深々に色々質問されている。
どうやら黒猫は、ここに来る前のことを何も覚えていないようだ。
「もしかして、天使のスパイなんじゃないの?」
そう言って黒猫に詰め寄るのは、さっき挨拶をしてくれたフルーレさん。
これはまた、お人形のように可愛らしい男の子だ。
衣装担当で洋服を一から作ることができるらしいけど、洋服を一から作るって相当すごいことだと思う。
そういえばロノさんも調理担当だと言っていたし、執事達は何かしら自分の担当の仕事を持っているのかもしれない。
屋敷で動物を飼うことは原則禁止らしい。
しかし追い出すのも可哀想だと執事達が話をしていると…。
「ぼ、僕をここで執事として雇ってください!」
前代未聞、喋る猫のリクルート。
その大胆な提案に驚愕するもの、面白そうだと賛成するもの、様々である。
特技はないけどやる気だけはある模様。
「では、ここは主様に決めてもらいましょう。」
「そうだね。
主様が決めたことならみんな納得するだろうし。」
いや、なんでやねーん!
完全に蚊帳の外のつもりだったのに。
ベリアンさんとルカスさんの言葉で、必然的に俺へと注目が集まる。
動物を飼ったことはないけれど猫は好きだ。
他に行くところもないと言うし。
「ここにおいてあげませんか。」
「ありがとうございます!
一生懸命働きますね!」
首輪に書かれた文字から黒猫の名前がムーであると分かった。
その後ベリアンさんに気遣われ、ムーと一緒に主人の自室に案内された。