死神事件
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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途端に先程まで険しい顔をしていたバスティンの表情が柔らかくなった。
「ん?どうしたんだ?
お腹空いてるのか?」
よしよしと、バスティンが優しく白猫を撫でる。
「あ、あのバスティンさんが微笑んでいます…!」
その言い方はどうなのだろうと思いつつ、俺もバスティンが笑っているところは初めて見たかもしれない。
バスティンは馬の飼育係を担当しているし、動物が好きなのだろうか。
普段よりも優しい声や所作で白猫を愛でている。
白猫もとても気持ち良さそうだ。
「ん?
そこに誰かいるのか?」
「あっ…!
白猫ちゃんが行ってしまいました…残念…。」
「ムー、主様…。」
俺達の存在に気が付き驚くバスティン。
こんなところで何をしているのか問われ、音の正体を調べに来たことを説明した。
「そうだったのか…。
休んでいるところ邪魔してすまない。」
「こちらこそ覗き見してごめん。」
猫が好きなのかとムーが尋ねると、恥ずかしいところを見られてしまったとバスティンは言った。
「えっ?
バスティンさんにも恥ずかしいという感情があるんですね。」
ムーよ、だからその言い方はどうかと…。
「俺を何だと思っているんだ?
俺にも感情はある…。」
見られてしまっては仕方がないと、バスティンは猫が好きなことを認めた。
微笑むバスティンにまたムーが反応して先程と同じ遣り取りが交わされる。
「だけど、バスティンさんはいつも無口ですし…。
どうしてみんなの前では何も話さないんですか?」
確かにバスティンとこんなにしっかり話をするのは初めてだった。