死神事件
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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目的地へは馬車に乗って移動する。
今回調査する場所は中央と東の大地の境目にあるカランという街らしい。
境目とはいえサルディス家の領土なので中央の大地とは違う街並みが見られるそうだ。
それに珍しい調味料などもあり、ロノとムーは新しいレパートリーが増えるかもしれないと目を輝かせる。
観光目的ではないのだとロノに釘を指すハウレスに、少しくらい楽しんでもいいのではないかとルカスが提案する。
俺としても東の大地がどんな場所なのか興味があるため、仕事も遊びも楽しもうと返答した。
「つーかよ、こんな依頼、オレだけいれば十分だったんじゃねぇか?」
ちょっと驚くくらい自信満々な発言だ。
ロノが強いのはその通りなのだが、あまり自分から言うことではないと思う。
控えめな方がいいとまでは言わないが…。
ハウレスも同じように思ったようだ。
真に強き者は自分の強さをひけらかしたりしないと、ロノを嗜める。
その点はバスティンを見習えとハウレスが言うとロノは過剰反応を見せた。
どうして自分より弱い者を見習わなければならないのかと。
当のバスティンは馬車の中で寝ていたため、ロノの空振りに終わったのだが。
「前から気になっていたんですが…。
ロノさんとバスティンさんって仲が悪いんですか?」
ムーがフルーレに尋ねた。
俺も知りたかったから非常に助かる。
バスティンは執事の中でも一二を争うくらい強いらしい。
それに対しロノはライバル意識を抱いているのだとか。
また周囲にもよく比較されるのだというが、確かに同い年で所属部屋も一緒ならば意識しない方が難しい。
自分の方が強いとムキになる気持ちも分かる。
バスティンも個の強さを追求しロノと協力して戦おうとしないようで、ハウレスが頭を抱えているのを知っている。