舞踏会
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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フェネスさんは博識ですねと、ムーが褒める。
フェネスはハウレス達のようには強くないので知識だけでも豊富であろうと努めているらしい。
契約している悪魔の力で一度読んだ本の内容は全て覚えてしまうのだとか。
非常に羨ましい能力だが、これまた天使狩りには役に立たないと肩を落とす。
最近は頑張って体を鍛えているとのこと。
それでも力比べではハウレスに遠く及ばないらしい。
ハウレスは俺よりたくさん努力をしてきたからと、フェネスは言う。
そんなに凄いんだなと感心していると…。
「そもそも俺なんかがハウレスのように強くなれるなんて、夢を見過ぎなのかも…。」
それは何か違う気がする。
自分に自信が持てないというフェネスの気持ちは分かるが、ちょっと卑屈になり過ぎる。
今も自分の話ばかりしてしまったと謝られたが、全く気にならないし不快ではない。
それに俺は聞き手に回ることの方が多いから、話をしてくれた方がいいのだ。
ムーとフェネスの話題はハウレスのことになっていた。
たまに厳しすぎて相手も自分も追い込み過ぎてしまうのだとか。
完璧主義者な人間は強いようで、脆い一面もあると。
「それに…ああ見えてハウレスは、仕事以外のことになると結構だらしないんだ。」
それは意外。
ベッドで花飾りを枯らしたことがあったり、料理や洗濯も全くできないらしい。
私生活も完璧なのだと勝手に思っていたけれど、人間らしいところがあると知って個人的には好印象だ。