舞踏会
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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2階の執事室に案内される。
ボスキこだわりのインテリアがとてもお洒落な部屋だった。
アモンが育てたというカモミールのハーブティーをご馳走になる。
リラックス効果があるのだとか。
皆こういう知識を持ってるところが凄いと思う。
ボスキの話は、先ほどのアモンのことについてだった。
ボスキによるとアモンは随分昔からあのような行為に及んでおり、屋敷に来たときにはすでに背中は傷だらけだったらしい。
アモンの過去と何か関係があるようだが、アモンが慕っているボスキにも過去について話したことは一度もないそうだ。
ボスキも無理に聞くつもりはないと言う。
人には触れられたくないことの一つや二つ、あるからと。
「ところで主様…。
さっき見たことは、他の執事には秘密にしておいてくれないか?」
アモンにとって一番見られたくないことの筈だからと、ボスキは続けた。
粗暴のようでいてとても優しく、アモンのことを一番に考えている。
俺は自分の感情だけでアモンを庇ったけど…、その結果殴られたことでアモンが余計に苦しんでいるんだとしたら、どうしよう。
「…主様は余計なこと気にしなくていい。
主様を守るのは執事の役目だし、…アモンは感謝してたぜ。
主様が庇ってくれたこと、嬉しかったってよ。」
その後お菓子を勧められたが、ハウレスの私物だと知って遠慮することにした。
ハーブティーを零してしまった流れからボスキの義手の話が聞けそうだったが、零時の鐘が邪魔をする。
ボスキは話の続きはまた今度と言って部屋まで付き添ってくれた。
薔薇の香りのおかげかボスキの言葉のおかげか、俺は朝までぐっすりと眠ることができた。