舞踏会
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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ラムリが使用人らしからぬ振る舞いをして申し訳ないと、ルカスに謝られる。
主人に尽くしたいという気持ちが行き過ぎてしまうので制御が必要なのだと。
気にしていないし、俺だって主人らしい振る舞いができているかなんて分からない。
ルカスは今日殴られた場所を案じて、痛むところがないか具合は悪くないか訊いてくれた。
屋敷の医療担当のルカスは俺の主治医でもあるのだから、何か不安な事があったら相談してくれと。
「それにしても主様。
まだ何も飲まれてないのですね。
何か飲み物をお持ちいたしましょうか?」
舞踏会開始から色々あったから飲食物を持ってくるタイミングを失っていた。
「自分で取ってくるよ。」
「主様には僕がついてますから僕にお任せください!」
ムーの言葉にルカスは意外と頼りになるねと貴族の接待へと戻っていった。
さっそく飲み物を取りに行こうと歩き出したそのとき。
ドン!
何かにぶつかって、恥ずかしくも尻餅をついてしまう。
「おい、こんなところで立ち話するな。
邪魔だ。どけ!」
「す、すみません。」
よりによって貴族の男性にぶつかってしまうとは…。
貴族の男性はぶつかられたことについて、ぶつくさ言っていたが、俺が悪魔執事の主人だと気づいた後はバッシングの対象が変わってしまっていた。
「忌々しい執事どもの主人とは…なんと穢らわしい。」
「なんだと!
失礼なおじさんですね!」
ムー、相手は一応貴族だからあまり言わない方が…。
でもそんな言い方されるんだなと悲しくなる。
すぐにルカスが駆けつけて応急処置をしてくれた。
どうやらその様子も貴族からしたら気に入らなかったらしい。
「ほぉ〜。
貴族のワシよりもそいつの心配が優先か?
やはり、悪魔執事にまともな執事がおらんな…。」