舞踏会
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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「ルカス様〜〜!」
明るく元気な声が耳に届く。
どうやら美味しいワインを一緒に飲もうとルカスを誘いに来たらしい。
しかしルカスは今、貴族の接待中だ。
あからさまに接待を止めてワインを飲みに行ったら、印象が悪くなるだろう。
彼はラムリ・ベネット。
ナックやルカスと同じ3階の部屋所属で、掃除担当の執事だとムーが教えてくれた。
私の出番だとナックが動く。
ルカスがラムリにも貴族のお客様をもてなすよう促すが、ラムリはどうしてもルカスにワインを飲んで貰いたいらしい。
「あと、私を『様』をつけて呼ぶのやめてくれないかな?
なんだか気恥ずかしくて…。」
そうだよね!様って呼ばれるのちょっと恥ずかしいよね!
「騒がしいですよ、ラムリ。
ルカスさんに迷惑かけるんじゃありません。」
さっきとは打って変わり、露骨に嫌そうな顔をするラムリ。
ナックとラムリはお互いにルカスのことを慕っているが、二人の仲はあまり良くないらしい。
先程から論点のずれた言い合いを続けている。
「ほらほら、二人とも。
喧嘩はよくないよ。」
そんな二人をルカスがまとめ上げる。
「ってあなたは…!
もしやもしや!主様じゃないですか!」
ラムリが俺に気づいて話しかけてきた。
初対面なのにかなりフレンドリーだ。
やっと会えた!と嬉しそうなラムリは執事らしさを取り戻し挨拶をしてくれた。
「主様の忠実な執事でございます!」
そんな風に言われてしまうと逆にどうしたらいいか分からない。