舞踏会
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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部屋に戻るとフルーレとムーが待っていてくれた。
ムーはフルーレに可愛い執事衣装を作ってもらい嬉しそうにくるくる回っている。
「主様のために、主様にぴったりなお召し物を選んでおきました!」
渡された衣装は結構派手なデザインで少し恥ずかしい。
でもあっちの世界では着る機会がないからと、素直に着てみることにした。
フルーレに着替えの手伝いをすると言われたけれど丁重にお断りする。
主人の着替えを手伝うのも執事の立派な仕事なのだとか。
本当の貴族だったらそれが当たり前なのかもしれないが、やはり恥ずかしいものは恥ずかしい。
部屋に一人にしてもらい衣装を着替える。
普段ジーンズにシャツくらいしか着ない俺でも上質な生地だと分かったし、装飾もイミテーションではないものが使われているようだ。
それに派手な服はあまり似合わないと思っていたけれど、フルーレに選んでもらった衣装は違和感なく着こなすことができた。
きっと本当に似合うと思うものを選んでくれているんだろうな。
俺だったら無難に黒のシックな衣装を選んでいただろう。
「よくお似合いですよ、主様。」
着替え終わるとフルーレが衣装と髪を整えてくれた。
ムーも、いつもと雰囲気が違ってゴージャスだと褒めてくれる。
屋敷の前に舞踏会へ行くための馬車を準備してあると聞いて、忘れていたはずの緊張が急に舞い戻ってきた。
殴られた腹部がチリッと痛む気がした。