舞踏会
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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素敵なデザインの衣装ばかりで迷ってしまう…。
優柔不断なのでフルーレにお勧めの衣装を選んでおいてくれるようお願いし、俺はルカスのところへと足を運んだ。
治療室はすっかり病院のような匂いがする。
扉を開けるとベッドに横たわるアモンとその脇で椅子に座るボスキの姿があった。
「主様、たいへんだったな…。大丈夫か?」
「俺は何ともないよ。それよりアモンの怪我はどう?」
「あぁ…問題ない。
さっきまで起きて何やかんや言ってやがったが、今は静かに眠てる。」
白い衝立の奥からルカスも姿を現した。
包帯の補充を取りに部屋の奥へ行っていたらしい。
ルカスに促されて俺も隣のベッドに腰掛ける。
「主様、具合が悪いところはないですか?
少しでも痛いところがあったら仰ってください。」
殴られた場所を触られたら痛いに決まっているではないか。
やんわりと告げると申し訳ありませんと微笑みながら言われた。
「外傷はありませんが、念のため安静にした方がいいですね。
主様が大きな怪我を負わなくて良かったです。
アモンくんのおかげだね。」
本当にその通りだ。
アモンが身を挺して守ってくれたからこそ、俺はこの程度の怪我で済んだのだ。
ベッドで眠るアモンに目をやって、心の中でありがとうと呟いた。
ルカスは仕事のため、そろそろ舞踏会の会場に行かなくてはならないらしい。
主様も舞踏会に参加されますかと訊かれ頷く。
屋敷に残るアモンが心配だが、ボスキが残るから大丈夫だと言われた。
ボスキもアモンのことを放って置けないのだろう。
「では無理をせずに少しでも普段と違うと思うことがあれば、私に仰ってくださいね。」