舞踏会
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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一人、また一人と街の男達は天使に消されてしまった…。
そして今度は俺達の正面まで来て停止する。
「どうしてこんなことするんだ…?」
天使は何も応えてくれない。
白くて美しすぎる肌にゾクリとする。
薄い水色の瞳に射抜かれて体に力が入らない。
天使の手がゆっくりと上がっていき、眩い光に包まれる。
「死になさい。命のために。」
今度こそ、もうダメかもしれない。
反射的に目を瞑る。
思えば長いようで短い人生だったな。
まだ会えていない執事がいるのが、本当に心残り。
ズバッ…。
空気を切り裂く音が聞こえ、目の前の天使が揺らぐ。
そこには大きな剣を構えたバスティンの姿があった。
「もう、大丈夫だ…。
主様。」
状況が理解できないままバスティンに促され慌てて悪魔の力を解放する。
バスティンは一瞬で天使の背後に回り、天使を貫いた。
天使が強い光を放ち消えていく。
「こんなところで何をしてたんだ?」
当然の疑問に今までの経緯を話す。
バスティンは天使を狩りに来たのだろうか。
その場にいた残る二人の男達が騒ぎ出す。
この期に及んで悪魔執事だから何だと言うのか。
事実バスティンがいなかったら皆天使に消されていた。
「あんたらが…。
主様を誘拐したのか?」
バスティンに問われて後ろめたいところがあったのだろう。
元はといえばお前らが悪いとか、さっきと同じ言い訳が始まってしまった。
天使の所為で家族を失ったことは気の毒だと思うが…。