執事との出会い
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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「主様…起きてください…。」
耳慣れない声が聞こえて、いつの間に眠っていたのかと目を覚ます。
「よかった。お目覚めになられたのですね。
あなたをお待ちしていました。
主様。」
目の前で優しく微笑むその人の、性別を超越した美しさに息を飲む。
深みのある宝石のようなマゼンタの瞳は、とてもカラーコンタクトでは表現できない。
見れば見るほど吸い込まれそうだった。
「私の名前はベリアン。
主様に仕える執事でございます。」
主様…?執事……?
何のことかさっぱり分からない。
覚えているのは帰り道で黒猫を見つけて、そして…
指輪が落ちていたから柄にもなく自分の指に嵌めてみたんだった。
そのときと同じ場所に輝く指輪を見つけ、あれは夢ではないのだと確信する。
だとしたら、ここはどこなのだろう。
どう見ても異国の立派なお屋敷だが、とにかく言葉が通じる場所で良かった…。
「主様。とりあえず紅茶を飲んで落ち着いてください。」
ベリアンさんが絵画に書かれている悪魔について、そしてこの屋敷がデビルズパレスと呼ばれていることについて説明しているとき…
「失礼するよ。」
もう一人の執事、ルカスさんが現れた。
その後は3人目、4人目と立て続けに執事が現れたので、俺は混乱の極みだった。
何より何故こんなにも、執事達はイケメン揃いなのだろうか。
フツメン代表の俺はそれだけで肩身が狭く感じていた。
しかし皆、《主様》には礼儀正しく挨拶してくれる。
ロノさんがハウレスさんに追いかけられていた理由を話していると、けたたましいサイレンの音がなって事態は一変した。
「主様。
お目覚めになってすぐで申し訳ないのですが…。
少し力をお貸しいただけますか?」