訓練開始
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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訓練キャンプに着き、馬車を降りると…。
ベリアンの言った通り、執事たちが整列して出迎えてくれた。
何というか……、改めてイケメン揃いで圧倒される!
全員揃って外に整列することなんてあまりないから…。
ま、眩しくて直視できない…!!
「お待ちしておりました、主様。
…どうかなされたのですか?」
(改めてすごい集団だな…。)
思わず視界を遮るように顔の前に手を掲げた俺に、ハウレスが不安そうな声を出す。
「ごめん…、何でもないよ。
皆、お出迎えありがとう。」
「早速、宿舎までご案内いたしますね。」
宿舎まであるのか。
よく考えてみると一ヶ月くらい訓練するのだから、宿泊施設があるのは当たり前だ。
俺の為に特別な寝室も用意しているとフェネスが言う。
訓練中、天使が現れても対応できるように馬の準備もしているらしい。
一日中訓練をしたあとの食事は最高に美味しいと言うバスティンに、訓練しなくてもロノの作る食事は美味いとハナマルが言う。
「へへッ!
オレをおだてても訓練はサボれませんよ、ハナマルさん。」
「わかってるって。
良かったら、主様も訓練を見にきてくれよ。
その方がやる気が出るからさ。」
「うん、必ず見に行くよ。」
到着したばかりだが、早速訓練を始めるようだ。
ハウレスとラトが三人に基本的な指導をし、他の皆は呼ばれるまで自主トレーニングをするらしい。
別邸の三人に頑張ってくださいと声を掛けたフルーレが、ハウレスに呼び止められた。
「急で悪いんだが…。
フルーレも、俺と一緒に来てくれ。」
不安気に返事をするフルーレ。
三人が一体どんな訓練をするのか気になったので、俺とムーも早速見に行くことにした。
「さてと。
それではこれから、天使狩りの訓練を始めるわけだが…。
天使がいかに強力な敵か…。
ここにいる三人には、あらためて説明する必要もないと思う。」
三人が深く頷く。
「……天使を倒したい気持ちは、とてもよくわかる。
だが…。
最初にこれだけは覚えていて欲しい。
優先するべきは、天使を倒すことよりも…。
自分が生き残ることだ。」
激しく同意だ。
ハウレス、いいこと言ってくれるなぁ…。
さすが皆のリーダー。
「俺たちの第一の目標は…。
生きのびて、主様をお守りし続けること。
それを念頭に、この先の訓練を受けてくれ。
いいな?」
「はい。
わかりました…!」
「主様が、私たちを必要としてくださる限りは…。
まだまだ、死ぬわけにはいきませんから。」
「ま、そうだな。」
三人の執事が、俺を見てうなずいてくれる。
俺も彼らの思いに感謝をしながら…。
力強く、うなずき返した。