舞踏会
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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胸倉を掴まれて男達から顔を逸らす。
冷静になってみると舞踏会の買い出しで街に来たのだから、早く屋敷に持って帰らないと大変なことになる。
ナックも今ごろ心配しているだろうな…。
現実逃避にぼんやりと、そんなことを考えていた。
ドガーン
大きな爆発音。
急に外が騒がしくなり、天使が現れたという声が聞こえてきた。
こんなときに、最悪だ。
アモンは動ける状態じゃないし、ナックが天使の対応をしてくれていればいいが…悪魔の力を解放しなければナックも危ないかもしれない。
男達はこの状況でも天使から逃げるか、せっかく拐った悪魔執事をとるか迷っている。
ドガーン!!
より一層大きな爆発音が鳴り響き部屋の壁が崩れた。
そして崩れた壁の隙間から現れたのは、紛れもなく天使だった。
まさか天使の方からこっちに来るなんて。
「さ、下がってください…。
主様…。
オレに…任せてください…。
主様は…オレが…守ります…。」
「アモン、無理しちゃ駄目だ!」
アモンの体が崩れ落ちる。
「こんなときのお前たちだろうが!
さっさと天使を倒せ!」
アモンをこんな目に合わせたのは自分達なのに、なんて身勝手な奴らだ!
そんなことを言っている間にも天使は俺達に近づいてくる。
こっちに来るなと怯える男の前に立った天使は手を上げると、天使の手から眩い光が放たれ、男は消えてしまった。
もう数回は執事達と天使を狩りに行っているけれど、実際に天使が人間を襲っているところは初めて見た…。
まさか跡形もなく消えてしまうなんて。