新執事
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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「ユーハンさんを悪魔執事に…!?
それも驚きですけど…。
『数日後に処刑が決まってる』ってどういうことですか?」
ムーが俺が思っていることを全部言ってくれた。
ベリアンが聞いた話によると…。
数日前にユーハンさんが、サルディス家に対して反旗を翻したのだという。
軍の少佐である彼が何故そのようなことをしたのだろう…。
皆で疑問に思っていると、バスティンが真っ直ぐ歩いて来て口を開いた。
「ユーハンは、以前からサルディス家に対して不信感を覚えていたんだ。」
聞くと、バスティンは知能天使を捕獲する為の遠征のときにユーハンさんに呼び出され、二人きりで話をしたのだという。
内容はサルディス家が大きな計画を企てており、悪魔執事に対して何か良からぬことをするかも知れない、というものだった。
ユーハンさんはサルディス家の軍人だが、長年に渡り天使から世界を守ってきた悪魔執事を評価している。
自分が望む「人々が平和に生きられる世界」を実現する為には、悪魔執事の力が必要だと考える人だった。
「私は、サルディス家の軍人ですが…。
あなたたちの味方です。
私にできることは少ないかもしれませんが…。
平和な世界を作るために…。
ともに戦いましょう。」
サルディス家の当主であるフブキ様が言ったという、「悪魔執事の時代は終わりを迎える」という言葉はなかなかに衝撃的だ。
ユーハンさんはその秘密の計画を探っていたところを、フブキ様に見つかって拘束されたと考えて間違いないだろう。
「ユーハンの処刑が決まった、今のこの状況こそが…。
あいつが命がけで俺たちを守ろうとしたという何よりの証拠だろう。」
サルディス家の軍人であるユーハンさんの言葉を信じていいのかどうか…。
そのような迷いはバスティンの言葉によって払拭された。
「ユーハンくん…。
私は彼の勇気と行動力に敬意を表そう。」
結果、処刑という最悪の事態になってしまったことに複雑な思いを抱きながら…。
俺はルカスの言葉に頷いた。