復讐
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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屋敷の扉を開けると…。
ムーが階段におすわりをして待っていた。
俺の姿を見つけるとすごい勢いで飛びついてきて、すかさず抱っこで受け止める。
「ずっと帰ってこないし…。
僕、心配したんですよ!」
か、可愛い…!
階段に座って待ってるときからもう可愛かった。
さっきまで崖の上でヘビーな話をしていたから癒しがすごい!
執事が主様に抱きつくなとハウレスがムーを引き剥がすけれど、このときばかりはハウレスの真面目さを恨めしく思ってしまう。
辺りはすっかり暗くなっていたが、ベリアンとルカスはそこまで心配していなかったようだ。
天使の警報は鳴らなかったし、テディを見つけて寄り添ってあげているのだろうと予想していた。
ベリアンがテディに労いの言葉を掛ける。
「お心遣いありがとうございます。
でも、もう大丈夫です。
ハウレスさんのおかげで、見失っていた自分を取り戻せました。
ベリアンさん。
俺を悪魔執事の一員に加えていただけませんか?」
「でも、本当にいいのですか?
悪魔執事になるということは…。
命を落とすリスクだけでなく…。
もう二度と普通の人生は歩めないという…。
大きな代償を支払うことになります。」
「はい。
すべてハウレスさんから聞きました。
それでも、俺は悪魔執事になりたいです。
悪魔執事になって…。
俺の大事な人たちを奪った天使を、一人残らず倒します。」
仲間が増えることは喜ばしいことだが、テディにはこれから命懸けで行う悪魔との契約が待っている。
悪魔との契約に関する情報は誰にも話してはいけない決まりらしい。
ベリアンが話せる範囲で教えてくれた内容によると、悪魔との契約は屋敷ではなく他の場所で行うそうだ。
そこに協力してくれる人がいると言う。
何か儀式が必要なのだとは思っていたけれど、悪魔祓いの逆の役目をする人物がいるとは考えもしなかった。
そしてテディの悪魔との契約は、他の悪魔執事候補の返事を待ってから行うことになった。
それまで病院で待っているのかという話だが、他の執事達に慣れる為にも屋敷で暮らしてはどうかとルカスが提案し、皆が賛成した。
そして、しばらくの間…。
テディは2階の執事室で暮らすことになった。