舞踏会
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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目的の花屋に着いて、アモンは黄色と赤が混ざった初めて見る品種の薔薇に釘付けだった。
花について話しているときのアモンは自然と笑顔になり、花が好きで仕方がないというのが伝わってくる。
そこに水を差したのは、街の知らない男達で…。
アモンに悪魔執事かと確認すると、強引にどこかへ連れて行こうとした。
俺も腕を掴まれて離してくれと抵抗するも、男達は聞く耳を持ってくれず、それどころかヒートアップしていった。
俺達の抵抗も虚しく、結局男達に知らない路地裏へと連れて来られてしまった。
すでにアモンは数発殴られており、街の人達に助けを求めても見ているだけで知らんぷりだった。
「あんたら…。
何のつもりでこんなことを…。
もし主様に何かしたらどうなるか分かってんだろうな。」
痛い思いをしているのはアモンなのに、こんなときにまで主人を優先するなんて。
「俺たちは全員、天使によって家族を失ったんだ。」
やっぱりそういうことっすか…、呟くアモン。
「家族を失ったのは残念っすけど…。
オレたちだって万能じゃないんす。
全ての天使を完璧に狩るなんて不可能っす…。」
また、殴られる。
お前たち執事がしっかり天使を討伐していれば、家族を失うことはなかったのだと。
「さ、下がっていてください…主様。
あ…危ないっす…。」
「ア、アモンさん…。
これ以上は本当に危険ですよ…。」
ムーが呟く。
もう一度アモンが男達に殴られると思ったとき、体が動いていた。