復讐
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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テディにも剣を抜くように言い、ハウレスが真剣な表情に変わる。
一瞬にして、辺りに張り詰めた空気が流れた。
危ないから少し下がっているように言われ、俺は素直に従った。
「手加減はしない。
お前も本気で来い、テディ。」
あれから長い時間が過ぎた。
真剣な表情のハウレスに対し、テディは始めは不安そうな顔をしていたが…。
何度倒されても、テディは立ち上がってハウレスの剣を受け止めた。
途中、ハウレスが副隊長であるテディを挑発する場面はあったが。
きっとどうにか本気を出させてようと…。
彼の気持ちが切り替わるスイッチを探っているのだろう。
俺はハウレスを信じ、見守ることにした。
そして…。
徐々に、テディの目が真剣なものに変わり、自分からもハウレスに攻撃を仕掛けるようになった。
「いい太刀筋だ。
やっと本気が出てきたか。
だが…。
お前の本気はまだまだこんなものじゃないだろう!」
ガキン…!
テディの剣がハウレスに弾き返される。
「テディ。
お前は何のために兵士を志した。」
「俺は…。
俺は…。
天使に復讐するために兵士になりました。
天使に殺された兄のかたきを討つために…。」
お兄さんの仇…!?
家族同然だと言っていた部隊の仲間達だけでなく、実の兄をも天使に殺されたと言うのか!?
次は本気でいくと言うテディ。
その瞬間、テディの目が変わった。
そのあまりの変わりように、思わず俺も息を呑む。
「ハァ!」
ガキン…!
「俺は、天使たちが憎い!
俺の大事な家族を二度も奪った!
絶対にかたきをとる!
天使も、知能天使も…。
一人残らず俺が倒してやる!」
数分間に及ぶ攻防の末、背中を地面に着けたのはテディだった。
「くっ…くそ…。
本気で戦ったのに…。
手も足も出ないなんて…。」
「いい剣だったぞ、テディ。
立てるか?
ほら、手を貸すから。」
挑発したことを謝るハウレス。
しかしテディはハウレスの意図を理解しており、お陰で自分のやらなければいけないことを思い出したと言う。
「主様…。
俺を、あなたのもとで戦わせてください。」
「それって…。」
「俺、悪魔執事になります。」