舞踏会
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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買い物の続きをしようと街を歩いていると、執事達に対する良くない言葉が聞こえてきた。
こういう悪口の類は嫌でも聞こえてしまう。
「どうやら私達の存在に街の人が気づいたようですね。」
これ以上事が大きくならないよう、足早にその場を離れる。
「なんで街の人たちは、ナックさんたちにひどいことを言うんですか?」
ムーの疑問は当然だ。
人間の脅威である天使を倒しているのは執事達なのだから、本来、感謝されても可笑しくはない。
しかし執事達も天使による被害を全て防いでいる訳ではないらしい。
人というのは感情的な生き物だから、粗の方に目が行ってしまうのだとナックが言う。
確かに、もし目の前で大切な人が天使に襲われたら…悪魔執事に対して負の感情を抱くかもしれない。
それでも元々は天使が悪いのであって、執事達が悪いのではない。
俺達はあまり街に長居しないよう、早く買い物を済ませることにした。
ハウレスに渡されたメモの食材を購入し終わり、今はナックが屋敷の経理で必要な書類を、銀行に提出し終わるのを待っている。
「そういえばアモンさん。
さっきの花屋さん、見に行かなくていいんですか?」
「えっ、花屋?
なんのことっすか?」
「さっき街中で花屋を見かけたとき…。
すごく気になった様子で見てましたよね!」
ムーは意外とそういうとこに気がつくんだなと、俺もアモンも関心してしまう。
今回は我慢すると言うアモンに少しだけ見に行こうかと提案すると、少し驚いた後とても嬉しそうに笑った。
「アモンさんは本当にお花が好きなんですね。」
その一言に尽きる。