復讐
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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ベリアンからテディのお見舞いに行くと聞いた俺とムーは、エントランスに来ていた。
エントランスにはルカスがいて…。
ベリアンはまだ来ていないようだ。
「テディ・ブラウンさん…。
もしかすると新しい悪魔執事さんになるかもしれないんですよね。」
「まだわからないけどね。
悪魔執事になるって、そう簡単なことじゃないから。」
ムーの言葉に、悪魔との契約は命懸けでかなり危険な行為なのだとルカスが説明してくれる。
「ちなみに主様。
悪魔執事がどうやって悪魔の力を使っているのか、ご存知ですか?
すでに他の執事から聞いているかもしれませんが…。」
「ううん、知らない。」
その『他の執事から聞いているかもしれない』っていう、曖昧なのをやめて欲しいんだよな!
いっそのこと言い難いことは句読点ごとに区切って、皆で順番に言ったらどうだろうか。
そんなことを考える俺は完全にヘソを曲げている。
悪魔と契約すると言うと悪魔が協力してくれるような印象を受けるが、実際は契約によって無理矢理に自分の身体に縛り付けているのだそうだ。
そして力を使う時に、少しだけ悪魔を自由にさせているのだという。
悪魔は常に身体を乗っ取ろうと狙っており、乗っ取られれば死んでしまう…。
俗に言う悪魔化だ。
「悪魔執事は、常に命がけなんです。
私たちは『不老』ですが…。
『不死』ではありませんから。
これからテディくんに『悪魔執事になってほしい』と伝えにいきますが…。
私たちも軽い気持ちでお願いするわけではありません。
どうか主様も…。
そのことは心に留めておいてください。」
俺は小さく、だけどしっかりと頷いた。
今話してくれたことは、主として知っておくべきことだ。
ルカスの言葉は受け止めるのが辛いときもあるけれど、その分嘘がないと分かるから信用できる。
(『不老』は伝わってると認識しているのか…)
ガチャ…
すると玄関の扉が開き、ベリアンが入ってきた。
ベリアンはどこか複雑そうな顔をしている俺に、すぐに気が付いてくれた。