舞踏会
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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流石はグロバナー家の城下街、どこもかしこも賑わっている。
食材、衣服、武器など何でも揃う市場が有名らしい。
舞踏会に必要なものを買うのが本来の目的だが、いかんせん誘惑が多すぎる。
チョコレートパイにコーヒー風味の焼き菓子、いい匂いがして心が躍る。
舞踏会の買い出しの予算しか持ってきていないと、申し訳なさそうに言うナック。
つまり気になるお菓子を買う金銭的余裕はないという訳だ。
「主様も食べたいっすか?
よし!ちょっと待っててくださいっす!」
数分後、アモンがお目当てのお菓子を持って戻って来た。
どうやって手に入れたのか皆驚いていたが、お店と店主を褒めゴマをすり、後は店主がお菓子をくれるようにうまく誘導したのだと言う。
「主様。
こちらのお菓子を召し上がってくださいっす。」
「あ、ありがとう…アモン。」
アモンが苦労して貰ってきたお菓子を俺が食べていいのだろうか。
こういう主人の特権みたいなのは、まだ慣れない。
「せっかくだから半分ずつ食べようよ。」
「いいんすか?主様、優しいっすね!」
優しいのはアモンの方だ。
買い出しの途中、東の大地を治めるサルディス家を目撃したり、ムーが北の大地の魔女族にぶつかったりと、中央の大地以外の種族を見られて面白かった。