新局面Ⅱ
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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「はぁ〜。
残念、残念…。
まぁ‥同じ手を食うわけないか…。
感動だよ、ハウレスくん。
前回よりも成長したんだね。」
羽根を羽ばたかせる大きな音を立てながら姿を現した知能天使は、絶望に耐え忍ぶ姿や仲間同士の絆が美しいなどとゴチャゴチャ言っている。
まるで高みの見物だ。
悪魔執事を含め大半は知能天使を見るのが初めてなので、皆戸惑っている。
知能天使に続いて通常天使も大量に現れた。
「主様、ここは危険だ。
戻るぞ。」
流石にこの状況で留まるのは作戦の邪魔になってしまう。
俺はミヤジに抱えられ、再び護衛班の位置まで戻ることとなった。
遠くから見ていることしかできないので詳しくは分からないが、弓矢が知能天使を低いところに誘導し、作戦は順調に開始されたようだった。
捕獲班の皆が素早い動きで知能天使に攻撃を仕掛けるが、ギリギリのところで躱されてしまう。
勿論ここで攻撃が当たれば一番いいのだが、躱されるのは想定内。
誘導は知能天使に気付かれないように行われていく。
「フェネス、ロノ!
行ったぞ!」
「任せろ!」
次の瞬間…。
勢いよく黒い網が張られた。
白い知能天使に黒い網が絡み付く。
網や白い身体が軋む様が遠目でも確認できて、相当な力の応酬が行われていることが分かった。
(フェネス…!ロノ…!
頑張って…!)
「いけ!ボスキ!」
「言われなくても、もう行ってる!」
網に絡まり動きが鈍くなった知能天使に、チャンスとばかりにボスキが力強く斬りかかった。
ズバッ
バサ…バサ…
しかし後少しのところで、知能天使が網を破り攻撃を躱してしまった。
おまけに羽根を狙っていることまでバレてしまい、作戦は失敗したかのように思われたが…。
シュッ…ダン…
弓矢班の放った弓矢が、知能天使の足に当たった。
ナイス、弓矢班!チームプレイ最高!!
「さすがフルーレ…。
仕上げは兄の私に任せてください。
この距離では避けられませんよね?
知能天使さん。」