家族
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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ロノとバスティンが俺達を見つけて駆け寄って来てくれた。
「たしかにハウレスくんはいつもと様子が違いますね。
今は心がいつもより緊張状態なのでしょう。」
ハウレスは責任感が人一倍強く完璧主義者で、焦っているときは無意識に自らを追い込んでしまうのだそうだ。
そして周囲も同じように追い込んでしまうのだとベリアンは言った。
「正直これは私の責任もあると思います。」
「どうしてベリアンの責任なの…?」
ハウレス自身も期待に応える為に努力を惜しまず、執事達をしっかりまとめてくれている。
大変なことは自然とハウレスを頼るようになったのだそうだ。
そんなところに、前回の遠征で妹にそっくりな少女が現れたのだ。
「悪魔執事のリーダーとしての責任感と…。
個人的な焦りで…。
心が不安定になっているのだと思います。」
今はハウレス自身が一番辛い筈だと言うベリアンの言葉を聞いて、俺達はハウレスに何かしてあげられることはないか考えた。
「気分転換とかできればいいけど…。」
「いいですね!
気分を変えて、緊張もほぐれる!
少しはいつものハウレスらしく戻るかも!」
「しかし…。
今のハウレスさんにアドバイスしても受け入れるとは思えない。
何を言っても聞き流して、頑張り続けそうだ。」
なるほど、確かにバスティンの言う通り。
今は作戦の遂行と妹に似た少女のことで頭がいっぱいだろう。
素直に言うことを聞いてくれるとは思えない。
「強制的に好きなものに触れさせるっていうのはありかもね。」
「サプライズってことですか?」
ムーは結構色々な言葉を知っている。
サプライズというか、ドッキリだけど違うみたいな…。
「強制的に遊びに連れ出しちまうってことですか?」
「上手くいくとは思えんな…。」
「もっと自然に…偶然を装って好きなことをさせるって感じかな。」
「さすが、主様です。
サプライズと言えど、ハウレスくんに悟られないようにするのが大事ということですね。」
ハウレスへのサプライズ案が思いの外盛り上がった俺達は、他の皆にも協力してもらってサプライズの内容を考えることにした。