家族
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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次の日、俺とムーはそれぞれの班の訓練を見学することにした。
弓矢班は弓矢の扱いに慣れているナックがアモンとフルーレに弓矢の使い方を教えていた。
アモンも初めてとは思えないくらい上手だが、目を見張るべきはフルーレだ。
初めこそ矢を放った勢いで転んでしまったが、矢は真ん中の的に命中していた。
その後も試しに矢を放った結果、10本中9本が的に命中するという好成績だったのだ。
「アモンくんもだいぶセンスがおありのようですし…。
弓矢班は問題なく任務を遂行できそうですね。」
ナックのその言葉を聞いて、俺達は他の班の様子を見に行くことにした。
護衛班の訓練を見に行くと、実際の陣形を確認する為に丁度俺を呼ぼうとしていたところだったらしい。
俺がベリアンの隣に移動するとその周りを皆が取り囲んだ。
本番では俺とベリアンの周りにグロバナー家の偵察部隊がいる。
バスティンは本来なら捕獲班が適任だが、悪魔化でまだ本調子ではないことを考慮して今回は護衛班に回ってもらった。
「主様を守るためならなんでもする。」
「ありがとう、バスティン。」
「バスティンくん…。
何か異変を感じたらすぐに教えてくださいね。」
ルカスとミヤジもバスティンのことを気遣ってくれている。
護衛班も心配は要らないようだ。
捕獲班の訓練はスペースを使う為、ハウレスに言われて離れたところから見学することになった。
今回は夜間に作戦を実行することになっている。
野生の馬を捕まえる為に作られた丈夫で大きな網に、知能天使を誘導するのだ。
網は気付かれないよう黒色に染められている。
更に念には念を入れ、知能天使を誘導したタイミングに合わせて網を張る。
両脇に鉄の棒が縫い付けてある網は普通に持っても重いのだが、知能天使が勢いよく網に飛び込めば支えるのはもっと大変だろう。
力が強いフェネスとロノがその大役を任されていた。
「仮に網を破られたとしても、スピードが落ちるのは間違いない。
その瞬間に追跡組の俺たちは羽を落とす。」
そこまで考えているのか。
妹に似た少女のことが気になる筈なのに、捕獲班のリーダーとして頑張っているハウレスはやっぱり凄い。