家族
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
不定期更新。
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「何やら報告会で…。
ハウレスくんが先走ってしまったようですね。」
ベリアンが入れてくれた紅茶を飲みながら頷く。
俺はこっちの世界に来るようになってから、すっかり紅茶派になってしまった。
パンケーキ屋で飲んだ紅茶も美味しかったが、ベリアンが入れてくれる紅茶は格別だ。
前回の遠征からハウレスの様子が可笑しいという見解は皆一致していた。
それも古の塔で現れた、ハウレスの妹に似た少女の影響だろう。
扉をノックする音が聞こえ、ルカスが部屋に入って来た。
ルカスは報告会で色々あった為、心配して様子を見に来てくれたらしい。
そして早速フィンレイ様から遠征について返事があり、3週間後に再び古の塔の調査に行くことが決まったと教えてくれた。
「あとは誰を遠征に出すかだけど…。
迷っているのは…ハウレスくんだね?」
「そうですね。
普段なら彼は絶対に外せないですが…。
主様はどう思われますか?
ハウレスくんについて…。」
本人の能力的にも悪魔の力的にも、遠征には必要不可欠だと言っていい。
しかしどこか焦っているように見えるハウレスの精神は前回の遠征から不安定なままだ。
無理はさせたくないけど…。
「仮に遠征に行くメンバーに選ばれなかったら、ハウレスが納得しないんじゃないかな?
次の遠征に早く行きたいと提案したのはハウレスだし…。」
「そうですよね。
また無理な行動をしないか心配ですが…。」
「ハウレスくんのサポート役が必要だね。」
「そうなると、ボスキとフェネス…アモンにも来てもらった方がいいかな?」
前回の遠征でもハウレスを説得してくれたボスキ、普段からハウレスをサポートしてくれているフェネス、更に3人と同室であるアモンがいてくれたら申し分ないだろう。
前回は俺とムーを含め8人と普段の遠征より多い人数で向かったが、大量の天使と想定外だった少女の出現によって上手く事が運ばなかった。
「グロバナー家の偵察部隊が怪我を負ったのは、ボスキがハウレスを止めに陣形から離れたときだから、ベリアンを含め最低でも5人は護衛に必要だよね。」