古の塔
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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あの後ルカスからおつまみにナッツを、ベリアンからはチーズケーキを貰い、結局ワインを二杯追加してしまったのだった。
お酒を飲んでいるときは楽しいのだが、前回の後悔をすっかり忘れてしまう。
簡単に言うと二日酔いで少し調子が悪いのだ。
「主様、おはようございます。
昨日のワインは格別でしたね。主様と飲んだからかな♪
おや…、体調が悪そうですね。大丈夫ですか?」
「おはよう、ルカス。
うん…。少しだけだから、大丈夫。」
朝食の仕込みを終えたばかりのバスティンとすれ違う。
「ルカスさん…。昨日は主様と酒を飲んだのか?」
「うん、貴重な体験だったよ。
バスティンくんも、どうだい?今度一緒に。」
「ふむ…。俺は酒はあまり飲まない。
だが誘ってもらえるのなら付き合おう。」
「バスティンくんは素直になったね。」
「?…そうか。」
ルカスから二日酔いに効く薬を貰って飲んだ。
今日は古の塔で起きたことについての報告会がある。
貴族達にお酒臭いと思われるのは嫌なので、念入りに歯を磨いた。
「緊張しなくて大丈夫ですよ。
私がフォローしますから♪」
俺が座る椅子を引きながら、近い距離でルカスが囁く。
やたらセクシーだと感じる俺は正常だと思う。
フィンレイ様が現れて俺達は誓いの言葉を述べた。
まずはルカスがグロバナー家の偵察部隊に負傷させてしまったことを丁寧に謝罪する。
執事達と俺は無傷なのに偵察部隊だけが負傷している事実は、フィンレイ様にどう映ったのだろう。
俺とハウレスも申し訳ありませんと頭を下げた。
「さらに…ハウレスくん。
何やら君の身勝手な行動で陣形が崩れたらしいね。
そのせいで偵察部隊も天使の被害にあった。」
「はい…申し訳ありません。」
「君は執事たちのリーダーだと聞いていたが…。
感情で動くタイプのものが…。
人を率いるといいことはない。」
「も、申し訳ありません。
全ては自分の未熟さが招いたことです。」
フィンレイ様に他に何か収穫はあったのか問われる。
ルカスは知能天使のことについて昨日の夜ベリアンと話した内容を述べたが、残念ながら偵察部隊の報告とほぼ同じで目新しい情報ではなかった。