新局面
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定「悪魔執事と黒い猫」の二次創作の本棚です。
まだまだ少ないですが少しずつ増やしていきます。
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屋敷に戻ると、玄関でベリアンとムーが出迎えてくれた。
貴族との会議で何か不当に責められたりしなかったか聞かれ、大丈夫だと返事をする。
ルカスが塔の調査許可が下りたことをベリアンに伝えた。
出発は早くて来週くらいになりそうなので、同行する執事を決めておく必要がある。
俺はこの3ヶ月の間、依頼も少しはあったのだが、職場で休んだ人のフォローに回ることで代休を溜めることができた。
職場では一気に休みを取得して、旅行に行くタイプの人と認識されたようだった。
それで特に困らないし間違ってはいないのだが、行きもしない観光地のお土産をネットで探していたときは、流石に何をやってるんだろうと思ってしまった…。
今回の遠征は何が起きるか分からないため、強い執事だけで固めようとベリアンが言った。
まず選ばれたのはハウレスとボスキ、それにルカス。
戦力的にはバスティンにも同行して欲しいところだが…この間、悪魔化したばかりだ。
無理はさせたくないと皆の意見が一致し、今回は休んで貰うことにした。
ここでルカスから思い掛けない提案があった。
「それじゃあ…思い切ってラトくんはどうかな?
彼なら戦力的にはトップクラスだよね?」
ラトが天使を前にして暴走しないか心配だが、最近は以前よりも言うことを聞く傾向にあるらしい。
俺が屋敷に来てからだとルカスは言うが、どうなのだろう。
さらにミヤジにも同行して貰ってはどうかとルカスは続ける。
「そもそもミヤジなら戦力的にも申し分ないし…。
ラトくんのフォローもしてくれる。」
なかなか思い切った提案だがミヤジがラトの傍にいてくれるなら安心だ。
少しでも知能天使のことを知りたいというベリアンも同行し、俺とムーを含め合計8人で遠征に行くこととなった。