日焼け止めの塗り方
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「エアコンの神様、ありがとう」
「エアコンないと暑いよな」
手でパタパタと自分を扇ぐ。
「岩泉、部活で具合悪くなったりしないの?」
「今の所そういうのはねえな」
中学の時はなんとかしのげていた。
根性でどうにかなるもんじゃねえ。
それでも昔はそう思ってた。
「岩泉って、肌が白いね」
「室内競技だからなバレーは」
「いいなぁ」
中村の方が白い。
それ以上は言わない。
ジロジロ見てるみたいでダセえし。
「日焼け止めとか塗ったりすることある?」
「ねえな。肌になにか乗ってるのってスッキリしねえし」
「わかる。皮膚が呼吸できない感じだよね」
そこまでは言ってねえけど
いずいのは分かる。
手に付いた感触もいまいちだし。
「手の平につく違和感が嫌なんだよね。
単純に洗うだけだと取れないし」
女は大変だな。化粧をしたり日焼け止めをしたり。
「すこしぐらい焼けてても健康的でいいじゃねえか」
「岩泉はそういうかもだけど、
時代は美白を求めているんだよ」
そういうもんか。
あんまりよくわかんねえけど。
好きな奴なら、そのくらい気にならねえんじゃねえのか。
「あと、見た目というより、火傷が痛いんだよね」
「日焼けも火傷だからな」
「痛いのも嫌だし。
顔はまだいいけど首の後ろとかさ、塗りにくくて」
確かに自分じゃ見えねえし面倒そうだ。
「届かねえなら塗ってやろうか?」
「えっ?」
「え?」
…今の、ヤバかったか?
「あ、いや、悪い意味じゃなくだな」
「そうだよね、岩泉に下心とか、あるわけないよね」
それは否定できねえが…。
今の発言に対しては確実になかった。
「あーあ、岩ちゃんってやらしー」
「あ゛ぁ?」
いつからいたのか及川がそこに居た。
「あーヤダヤダ、暑いのは気温じゃないんじゃない?」
その言い草に中村も黙ってない。
「及川君、カルピスソーダで許すけど」
「俺、スポーツドリンクな」
怖いカップルだね!
と嫌味を言う及川。
カップルじゃねえんだから邪魔すんなよ。
と思ったことは黙っておく。
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