千早と雪歩
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今日は、lapis lazuliの衣装の買い出しだ。
千早はあまり乗り気ではなかったが、以前カオルが選んできた衣装の胸のサイズが合わなかったこともあり、渋々後部座席に座って外を見ていた。
雪歩は千早とのお揃いの衣装に喜んでおり、次の衣装の希望をカオルに話している。
次の2人の曲はFirst stageだ。今回は雪歩の透明感のある歌声を活かした選曲にしている。
カオルは、ライトが光る近未来的な衣装にしようと考えていたが、千早と雪歩に何を言われるか考えると不安だった。
ーーーーーーーーー
「……というわけで、今回は近未来的な衣装とかどうかなって思うんだけど…」
千早ははなから興味が無いといった表情で、そっぽを向いた。雪歩は先程までお揃いの衣装にテンションが上がっていたが、実際の衣装を目前にするとすっかり怖気付いてしまっていた。
「あうぅ…。私なんかがこんなに派手な衣装、いいんでしょうか…」
「大丈夫だよ、雪歩!」
「私も、こういう派手な衣装はこの曲に合わないと思います。」
カオルが雪歩をフォローした後、すぐに千早が反論をした。
「千早はfirst stageってどんな曲だと思う?」
カオルは、衣装選びに参加するいいきっかけになると思い話を振った。
「そうですね…。初恋を経験している女の子の不器用だけどまっすぐな…ラブソング…です。」
千早は最後をぼかして答えた。ラブソングと言うのを恥ずかしがる年頃なのかと思うと少し微笑ましくなった。
「儚さ…があるといいんでしょうか?」
「儚さ…確かに。」
3人の間に沈黙がながれた。
やりとりを一緒に聞いていた店員がでしたらこちらはどうでしょう、とパンフレットを渡してきた。パンフレットには、白とシルバーのラメで彩られた布が貼り付けられていた。
「これを、動きやすい衣装にするのはどうでしょう」
「なるほど、ダンス系の衣装なんですね」
「ダンス系は…露出が多すぎませんか」
「確かにこの生地なら近未来感もありそうですぅ」
千早はあまり乗り気ではなさそうだったが、どんな衣装にしても嫌な反応を示すのはカオルが1番よくわかっていた。雪歩は店員の話をふむふむと聞き入っている。
「千早、頼むよ…これでもいい?」
カオルが手を合わせて拝むと、千早はしばらく黙ったあと頷いてくれた。
「千早ちゃんなら、きっと似合うと思うよ」
雪歩は千早の手を握って笑った。その可憐さに、千早は少し照れていた。
「は、萩原さんもそう言ってるし…わかりました」
「あのぅ、もし届いたら衣装を着てfirst stageを合わせてみませんか?」
「いいね、じゃあそれまでにたくさん練習しておこう」
「萩原さん、今回もよろしく」
千早は、練習の話になった途端生き生きとしだした。その変わり身にカオルは苦笑したが、今日の買い出しが2人の練習のモチベーションになったようで良かったと思えた。
千早はあまり乗り気ではなかったが、以前カオルが選んできた衣装の胸のサイズが合わなかったこともあり、渋々後部座席に座って外を見ていた。
雪歩は千早とのお揃いの衣装に喜んでおり、次の衣装の希望をカオルに話している。
次の2人の曲はFirst stageだ。今回は雪歩の透明感のある歌声を活かした選曲にしている。
カオルは、ライトが光る近未来的な衣装にしようと考えていたが、千早と雪歩に何を言われるか考えると不安だった。
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「……というわけで、今回は近未来的な衣装とかどうかなって思うんだけど…」
千早ははなから興味が無いといった表情で、そっぽを向いた。雪歩は先程までお揃いの衣装にテンションが上がっていたが、実際の衣装を目前にするとすっかり怖気付いてしまっていた。
「あうぅ…。私なんかがこんなに派手な衣装、いいんでしょうか…」
「大丈夫だよ、雪歩!」
「私も、こういう派手な衣装はこの曲に合わないと思います。」
カオルが雪歩をフォローした後、すぐに千早が反論をした。
「千早はfirst stageってどんな曲だと思う?」
カオルは、衣装選びに参加するいいきっかけになると思い話を振った。
「そうですね…。初恋を経験している女の子の不器用だけどまっすぐな…ラブソング…です。」
千早は最後をぼかして答えた。ラブソングと言うのを恥ずかしがる年頃なのかと思うと少し微笑ましくなった。
「儚さ…があるといいんでしょうか?」
「儚さ…確かに。」
3人の間に沈黙がながれた。
やりとりを一緒に聞いていた店員がでしたらこちらはどうでしょう、とパンフレットを渡してきた。パンフレットには、白とシルバーのラメで彩られた布が貼り付けられていた。
「これを、動きやすい衣装にするのはどうでしょう」
「なるほど、ダンス系の衣装なんですね」
「ダンス系は…露出が多すぎませんか」
「確かにこの生地なら近未来感もありそうですぅ」
千早はあまり乗り気ではなさそうだったが、どんな衣装にしても嫌な反応を示すのはカオルが1番よくわかっていた。雪歩は店員の話をふむふむと聞き入っている。
「千早、頼むよ…これでもいい?」
カオルが手を合わせて拝むと、千早はしばらく黙ったあと頷いてくれた。
「千早ちゃんなら、きっと似合うと思うよ」
雪歩は千早の手を握って笑った。その可憐さに、千早は少し照れていた。
「は、萩原さんもそう言ってるし…わかりました」
「あのぅ、もし届いたら衣装を着てfirst stageを合わせてみませんか?」
「いいね、じゃあそれまでにたくさん練習しておこう」
「萩原さん、今回もよろしく」
千早は、練習の話になった途端生き生きとしだした。その変わり身にカオルは苦笑したが、今日の買い出しが2人の練習のモチベーションになったようで良かったと思えた。