ポケモン SV
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※スグリ視点
※キビキビ後のお話
ある日パルデアの学園からやってきたチャンピオンの彼女。彼女に出会ってから俺の人生は目まぐるしく変化して、最終的にゼロからやり直すことになった。彼女は今でも俺の憧れであり親友だ。
「あの…アオイ、良かったらこの後一緒に授業さ行がねか?」
「いいよー」
あんなことがあったにも関わらず、アオイは以前と変わらず接してくれている。
リーグ部やパルデアのみんなも同じように優しくしてくれているが、アオイには村を救ってもらったりいつも支えてくれたりで頭が上がらない。
「アオイは授業退屈じゃない?」
「いやいや、パルデアで見ないポケモンばっかりだから楽しいよ!」
「そうかぁ、良かった。いつまでも居てくれたらいいんだけんど…」
そんなことを話していると授業が始まった。スグリはとにかくメモを取り、遅れを取り戻すために一生懸命覚えようとするがなかなか頭に入らない。
うーんうーんと唸るスグリをアオイは心配そうに覗き込んだ。
授業後…。
「はぁ、だめだべ。全然頭入らん。」
「良かったら勉強見ようか?」
「え!いいの…?」
「友達でしょ」
「うん…ありがとう!」
「空き教室あるかな?」
アオイとスグリは空き教室を探してみたが、どこも騒がしかったり授業をしていたりで、中々丁度いい教室が見つからなかった。
「俺の部屋…は絶対アオイに見せられないし、アオイの部屋に行くのもなんか悪い気が…」
「? 私は全然いいけど」
「い、いや!勉強教えて貰う立場なのに部屋使うとかおかしいから!リーグ部なら今空いてるかもしんね!」
ーーーーーーーー
「ぐぅ…ぐぅ…」
リーグ部の部室に来てみると、カキツバタだけが部室の机で突っ伏して寝ていた。
スグリとアオイは顔を見合わせた。そしてカキツバタを起こさないように退室しようとドアに手をかけた時、急に肩に手を置かれた。2人の驚きの声が部室にこだました。
「…で、リーグ部の部室に来たわけかい、元チャンピオンと現チャンピオンは」
「っ…その呼び方!やめろって…!」
「はは、わりぃわりぃ。ついでにオイラの勉強も見てくれよ〜、アオイは成績優秀って噂だぜぃ?」
カキツバタはドサッと年季の入った教科書を出した。
「一応勉強に混ざる気なんだべな…」
スグリはあからさまにガッカリした。
「なんだぁ?ツバっさんが混じっちゃいけねぇってのかい」
「私、あんまり教えられる所ないかもですよ?」
アオイは教科書をパラパラと捲りながら問題を目で追った。
「…まあ、わからなかったら聞くからアオイなりの考えが聞けたらそれでいいや」
((それでいいんだ…))
カキツバタのいい加減な態度に2人は同じことを思っていた。
色々思うところはあったが、他の部員が来てしまう前に早く勉強を始めてしまおう。2人は教科書とノートを開いた。息付く暇もなくもくもくと勉強する。カキツバタは年季の入った教科書をいつもの姿勢でなんとなく黙読した。
「あ、あの…アオイ。ここを教えてほしいんだけんど…」
「お、それならオイラ分かるぞ」
スグリの質問にカキツバタが割って入ってきた。アオイが話す間もなく、カキツバタはペラペラと解説を始めた。
「…ねえ、アオイ、合ってる?」
「合ってるよ」
「っかぁー!信用ねぇなぁ!ツバっさん悲しいぜ」
こうしてカキツバタに時々邪魔をされながら3人は勉強していたが、アオイとスグリの授業の時間が近づいたため勉強を切り上げることにした。
部室を出て、テラリウムドームに出るまで2人で歩いた。
「俺、アオイにずっとここにいて欲しいって思ってる…。けど、一緒に勉強したらいつか離れ離れになるんだなぁ。」
「ずっとここにいて欲しい…さっきも言ってたよね。」
「ああ…うん…そうだべな。」
「私がここに移籍したらオモダカさんが怒るだろうなぁ…」
「…んだな。」
スグリはくしゃりと笑った。
そんなことを話しているうちにテラリウムドームへ出た。
「次の授業は別だっけ?じゃあまたね!」
アオイはそう言い残して去っていった。
なんとなく、スグリの心の奥深くに違和感があるような気がしたがスグリ自身が気付かないふりをした。
※キビキビ後のお話
ある日パルデアの学園からやってきたチャンピオンの彼女。彼女に出会ってから俺の人生は目まぐるしく変化して、最終的にゼロからやり直すことになった。彼女は今でも俺の憧れであり親友だ。
「あの…アオイ、良かったらこの後一緒に授業さ行がねか?」
「いいよー」
あんなことがあったにも関わらず、アオイは以前と変わらず接してくれている。
リーグ部やパルデアのみんなも同じように優しくしてくれているが、アオイには村を救ってもらったりいつも支えてくれたりで頭が上がらない。
「アオイは授業退屈じゃない?」
「いやいや、パルデアで見ないポケモンばっかりだから楽しいよ!」
「そうかぁ、良かった。いつまでも居てくれたらいいんだけんど…」
そんなことを話していると授業が始まった。スグリはとにかくメモを取り、遅れを取り戻すために一生懸命覚えようとするがなかなか頭に入らない。
うーんうーんと唸るスグリをアオイは心配そうに覗き込んだ。
授業後…。
「はぁ、だめだべ。全然頭入らん。」
「良かったら勉強見ようか?」
「え!いいの…?」
「友達でしょ」
「うん…ありがとう!」
「空き教室あるかな?」
アオイとスグリは空き教室を探してみたが、どこも騒がしかったり授業をしていたりで、中々丁度いい教室が見つからなかった。
「俺の部屋…は絶対アオイに見せられないし、アオイの部屋に行くのもなんか悪い気が…」
「? 私は全然いいけど」
「い、いや!勉強教えて貰う立場なのに部屋使うとかおかしいから!リーグ部なら今空いてるかもしんね!」
ーーーーーーーー
「ぐぅ…ぐぅ…」
リーグ部の部室に来てみると、カキツバタだけが部室の机で突っ伏して寝ていた。
スグリとアオイは顔を見合わせた。そしてカキツバタを起こさないように退室しようとドアに手をかけた時、急に肩に手を置かれた。2人の驚きの声が部室にこだました。
「…で、リーグ部の部室に来たわけかい、元チャンピオンと現チャンピオンは」
「っ…その呼び方!やめろって…!」
「はは、わりぃわりぃ。ついでにオイラの勉強も見てくれよ〜、アオイは成績優秀って噂だぜぃ?」
カキツバタはドサッと年季の入った教科書を出した。
「一応勉強に混ざる気なんだべな…」
スグリはあからさまにガッカリした。
「なんだぁ?ツバっさんが混じっちゃいけねぇってのかい」
「私、あんまり教えられる所ないかもですよ?」
アオイは教科書をパラパラと捲りながら問題を目で追った。
「…まあ、わからなかったら聞くからアオイなりの考えが聞けたらそれでいいや」
((それでいいんだ…))
カキツバタのいい加減な態度に2人は同じことを思っていた。
色々思うところはあったが、他の部員が来てしまう前に早く勉強を始めてしまおう。2人は教科書とノートを開いた。息付く暇もなくもくもくと勉強する。カキツバタは年季の入った教科書をいつもの姿勢でなんとなく黙読した。
「あ、あの…アオイ。ここを教えてほしいんだけんど…」
「お、それならオイラ分かるぞ」
スグリの質問にカキツバタが割って入ってきた。アオイが話す間もなく、カキツバタはペラペラと解説を始めた。
「…ねえ、アオイ、合ってる?」
「合ってるよ」
「っかぁー!信用ねぇなぁ!ツバっさん悲しいぜ」
こうしてカキツバタに時々邪魔をされながら3人は勉強していたが、アオイとスグリの授業の時間が近づいたため勉強を切り上げることにした。
部室を出て、テラリウムドームに出るまで2人で歩いた。
「俺、アオイにずっとここにいて欲しいって思ってる…。けど、一緒に勉強したらいつか離れ離れになるんだなぁ。」
「ずっとここにいて欲しい…さっきも言ってたよね。」
「ああ…うん…そうだべな。」
「私がここに移籍したらオモダカさんが怒るだろうなぁ…」
「…んだな。」
スグリはくしゃりと笑った。
そんなことを話しているうちにテラリウムドームへ出た。
「次の授業は別だっけ?じゃあまたね!」
アオイはそう言い残して去っていった。
なんとなく、スグリの心の奥深くに違和感があるような気がしたがスグリ自身が気付かないふりをした。
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