ウェイン 牧物 三つの里
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「ねえ、男女間の友情ってあると思う?
オレはずっと「ない」って思ってたけど、
キミと出会って…わからなくなった。
だってキミとオレの関係って、他に説明しようがないよね。
特別にはちがいないけど、それ以上でもない…
こういうのって、なんて言うんだろうね?」
いつも俺はカオルにこの言葉を言っていた。
なんて言うんだろうね?に対する答えは得られないまま、彼女はフォードと付き合ってしまった。
そして、もうすぐ1週間が経とうとしていた。
「そういえば、これから昼ご飯なんだけど一緒にどう?今日もオムレツだけど。」
フォードと付き合ったにも関わらず、彼女はよく俺の家に遊びに来ていた。
昼も夜も、俺が眠る直前に来たこともあった。そして、今日は昼ご飯を一緒に食べることになった。
「そういえば、今日もかわいい服を着ているね。よく似合ってるよ。」
「ありがとう」
「最近フォードとはどう?」
「仲良くやってるよ」
カオルはいつも無口で、なかなか自分のことを話してくれない。最初に出会った時と比べたらずっと仲良くなっている自信はあるのに、フォードのことを考えると1歩を踏み出せない。
「ねえ、ところでさ…
どうしてカオルはいつもこうして俺のところにくるんだい?」
「んー………
楽しいからだよ。」
お世辞だったとしても嬉しかった。
なんとなく、胸が跳ねるような感じがした。
「フォードのところだと楽しくないの?」
「楽しいけど、お仕事の邪魔しちゃうと悪いから」
「そう…俺のところでよかったらいつでもおいでよ。家にいる時だったら暇なことも多いし、歓迎するよ」
カオルは少し口角をあげてにっこりと笑った。さりげない笑顔に不覚にもドキッとした。
思わずフォードと比較するようなことを言ってしまった自分にもビックリしたが、なかなか笑わないカオルが見せた笑顔にもビックリした。
もう少しだけ、近付いてもいいかな…。
「良かったら今日の夜もおいでよ。今日はフォードじゃなくて、キミとワインでも飲みたい気分だ。」
「じゃあ、うちの牧場で作ったワインを持っていくね。」
「ありがとう。」
オムレツを食べ終えた彼女は郵便屋を出ていった。
「さて、フォードとの今夜の約束は断っておかないとな…
それと、カオルとのことを悟らせないようにしないと。」
俺はフォードのところへ行って、今日は体調が優れないから早く寝たいと伝えた。
フォードは心配して注射か薬を勧めてきたが、早く寝れば大丈夫だと言ってすぐに帰宅した。不思議と罪悪感はなかった。
そして21時。
「ワイン持ってきたよ。」
カオルは約束通り俺のためにワインを持ってきてくれた。
「ありがとう、今日も疲れただろう?
さあ、そこにかけて。」
カオルは向かいの椅子に座った。立っても小さかったが、座るともっと小さい。ちょこんとした肩と、俺よりずっと細い腕が支配欲をそそる。
早速、彼女の持ってきてくれたぶどうワインを注いで、2人で乾杯した。
「今日はどんな仕事をしたの?」
彼女は牧場仕事のことを話す時、いつも嬉しそうに話す。そして、口数もいつもより格段に多くなる。
最初に見た時は驚いたが、何回か牧場仕事について聞いているうちに話に引き込まれていった。
「そうなんだ、ふふ、いつも楽しそうに話してくれるね。」
そう言うと、彼女は顔を赤くして照れた。少し目がとろんとしていて、気持ちよく酔えているのがわかる。
「おつまみを作ったんだけど、ワインのお礼に一緒に食べて欲しいな。」
俺は媚薬の入ったチョコブラウニーを、彼女の前に出した。
あまりこういうことをするのは気が進まなかった。ただ、こうでもしないと状況が変わることはないだろうと思っていた。
なにも知らないカオルは、目を輝かせてそれを頬張った。
後編へ続く。
オレはずっと「ない」って思ってたけど、
キミと出会って…わからなくなった。
だってキミとオレの関係って、他に説明しようがないよね。
特別にはちがいないけど、それ以上でもない…
こういうのって、なんて言うんだろうね?」
いつも俺はカオルにこの言葉を言っていた。
なんて言うんだろうね?に対する答えは得られないまま、彼女はフォードと付き合ってしまった。
そして、もうすぐ1週間が経とうとしていた。
「そういえば、これから昼ご飯なんだけど一緒にどう?今日もオムレツだけど。」
フォードと付き合ったにも関わらず、彼女はよく俺の家に遊びに来ていた。
昼も夜も、俺が眠る直前に来たこともあった。そして、今日は昼ご飯を一緒に食べることになった。
「そういえば、今日もかわいい服を着ているね。よく似合ってるよ。」
「ありがとう」
「最近フォードとはどう?」
「仲良くやってるよ」
カオルはいつも無口で、なかなか自分のことを話してくれない。最初に出会った時と比べたらずっと仲良くなっている自信はあるのに、フォードのことを考えると1歩を踏み出せない。
「ねえ、ところでさ…
どうしてカオルはいつもこうして俺のところにくるんだい?」
「んー………
楽しいからだよ。」
お世辞だったとしても嬉しかった。
なんとなく、胸が跳ねるような感じがした。
「フォードのところだと楽しくないの?」
「楽しいけど、お仕事の邪魔しちゃうと悪いから」
「そう…俺のところでよかったらいつでもおいでよ。家にいる時だったら暇なことも多いし、歓迎するよ」
カオルは少し口角をあげてにっこりと笑った。さりげない笑顔に不覚にもドキッとした。
思わずフォードと比較するようなことを言ってしまった自分にもビックリしたが、なかなか笑わないカオルが見せた笑顔にもビックリした。
もう少しだけ、近付いてもいいかな…。
「良かったら今日の夜もおいでよ。今日はフォードじゃなくて、キミとワインでも飲みたい気分だ。」
「じゃあ、うちの牧場で作ったワインを持っていくね。」
「ありがとう。」
オムレツを食べ終えた彼女は郵便屋を出ていった。
「さて、フォードとの今夜の約束は断っておかないとな…
それと、カオルとのことを悟らせないようにしないと。」
俺はフォードのところへ行って、今日は体調が優れないから早く寝たいと伝えた。
フォードは心配して注射か薬を勧めてきたが、早く寝れば大丈夫だと言ってすぐに帰宅した。不思議と罪悪感はなかった。
そして21時。
「ワイン持ってきたよ。」
カオルは約束通り俺のためにワインを持ってきてくれた。
「ありがとう、今日も疲れただろう?
さあ、そこにかけて。」
カオルは向かいの椅子に座った。立っても小さかったが、座るともっと小さい。ちょこんとした肩と、俺よりずっと細い腕が支配欲をそそる。
早速、彼女の持ってきてくれたぶどうワインを注いで、2人で乾杯した。
「今日はどんな仕事をしたの?」
彼女は牧場仕事のことを話す時、いつも嬉しそうに話す。そして、口数もいつもより格段に多くなる。
最初に見た時は驚いたが、何回か牧場仕事について聞いているうちに話に引き込まれていった。
「そうなんだ、ふふ、いつも楽しそうに話してくれるね。」
そう言うと、彼女は顔を赤くして照れた。少し目がとろんとしていて、気持ちよく酔えているのがわかる。
「おつまみを作ったんだけど、ワインのお礼に一緒に食べて欲しいな。」
俺は媚薬の入ったチョコブラウニーを、彼女の前に出した。
あまりこういうことをするのは気が進まなかった。ただ、こうでもしないと状況が変わることはないだろうと思っていた。
なにも知らないカオルは、目を輝かせてそれを頬張った。
後編へ続く。