中忍選抜試験
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『そういえばサスケ。瞳すごく綺麗だね』
こんな状況で、想像もしていなかった言葉が投げかけられ、ついつい笑ってしまった。血に染まった瞳。写輪眼を綺麗と言うやつはいないだろう。お前のその綺麗な青い瞳に言われると悪い気はしない。
本当にお前との相性はいい。俺の写輪眼と名前の洞察力。お前が次にどう動くのか分かるから動きに合わせられる。また、錯覚なのか、あいつが見ている景色が俺にも見えているような感覚になる。
________『サスケ、すごく好きかも』
サスケ「はっ?」
ナルト.サクラ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ?」
突然の告白に皆んなが度肝を抜いた。あのカカシでさえ、あのよく分からない本から目を離すくらい。
サクラ「ちょ、ちょ、ちょっと!急に何言ってんのよ!」
『さっきの鈴取りのとき、サスケと凄くいい動きができた気がした。なんか、言葉では表せれないけど。こう、スーッと線と線が繋がったような…とにかく凄くよかった』
サクラ「あ、そう、鈴取りね…鈴取り」
その言葉を聞いた瞬間、皆んながホッとした中、何故か少し残念な気持ちを抱いたが、カカシの言葉ですぐ上書きされる。
カカシ「確かに、あの時の動きは良かったな。磨けばさらに良くなりそうだ」
『もっといいものができそう…今から練習しようよ!』
サクラ「だ、だめよ‼︎2人で修行なんて‼︎絶対ダメ!」
『なら、サクラもやろうよ?』
ナルト「なら俺も参加するってばよ‼︎」
『フフフ、ならみんなで修行して強くなろう』
サスケ「な、ちょ、おい!勝手に決めるな!」
カカシ「青春だね〜」
嫌がる俺を逃さんとばかりに手を取り走り出す名前___________
せっかく嫌な中、一緒に修行してやったんだ。名前、俺たちの成果見せてやろうじゃねーか。
オロチマル「あなたは邪魔よ‼︎」
『カハッ‼︎』
サスケ「名前⁉︎」
一瞬の隙を見逃さなかった女が名前の首を掴み、そのまま地面に叩きつけると、彼女の影分身が消え、同時に土煙が舞い2人の姿が消えた。
あの中に飛び込むべきか迷い、もう一度彼女の名を叫んだ時、土煙の中心の一部が上に向かって持ち上がる。そこから出てきたのは。
『サスケ‼︎』
サスケ「フッ!お前は本当に期待を裏切らねーな」
土煙の中から飛び出てきたのは雨隠れの女。俺はフッと鼻で笑い、名前と同時に手裏剣を投げワイヤーを巧みに操り女を木にくくりつけると、印を結び大きく息を吸い込んだ。
サスケ「火遁・龍火の術!!」
『火遁・蒼龍火の術!!』
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
ワイヤーを伝って赤い炎と青い炎が混ざり合い女を焼き尽くした。
名前を見るとケホケホと咳き込んで微笑み俺にピースを見せていた。最近教えた術でまだ未完成だったが、さっきの炎を見てここで完成させたなと鼻で笑う。青い炎だった時は驚いたが、多分得意体質だろう。
彼女は額から血を流しフラフラとした足取りで、こちらに向かってくる。俺もチャクラの使いすぎでガス欠、早くここから離れ体制を立て直さないと。…そう思った時だった。
サスケ「くっ!……体が、金縛りか」
オロチマル「素晴らしい、その年で写輪眼をここまで使いこなすなんて。イタチ以上の目を秘めている……私の名前は大蛇丸。もし君が私に再び出会いたいと思うならこの試験を死にもの狂いで駆け上がっておいで…」
ワイヤーを解き一歩一歩こちらに向かってくる女は大蛇丸と名乗った。彼の顔は炎に焼かれマスクのようなものが焼け落ち、本来の姿の片目が俺たちを捉えた。
サクラ「アンタなんかの顔、こっちはもう二度と見たくないっていうのよ‼︎」
オロチマル「フフ…そうはいかないのよ……あら、あなた動けるの」
奴は横からの蹴りを簡単に掴み、蹴った相手を見る。
『サスケは……渡さない』
オロチマル「辛そうね。まあ、動けてるのが不思議なんだけど。……今はあなたよりもサスケ君よ、そうだったわ、腕のお返しをしなきゃね」
そう不気味に微笑むと、動きの鈍った名前を放り投げ、印を結ぶとさっきの突風が彼女を襲った。
サスケ「名前‼︎」
名前と目が合う。
けれど動かしたい足も動かず。
伸ばした手も今は届かない。
オロチマル「これで邪魔者はいなくなったわ」
サスケ「てめぇぇぇぇぇ‼︎___ブツリ_____なっ……急に…….くるし…」
サクラ「サスケ君⁉︎」
大蛇丸の首が伸び俺の首に牙を刺す。
奴の首が元に戻ると噛まれた傷口が痛みだし、それは意識が飛びそうなほど大きくなっていった。
オロチマル「サスケ君は必ず私を求める…力を求めてね…」
サクラ「アンタ!サスケ君に何したのよ!?」
何か話しているのだろうが、俺に聞く余裕はなかった。誰かに手を握られ、意識を手放さないよう俺はそれを強く握る。
けれど徐々に視界は暗闇に飲まれていった。
名前___________。