出会い編
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不思議な夢を見た。
真っ暗な世界に扉が一つ。
扉の向こうから呼ばれているような感覚があり、
何故かその扉の鍵を手にしている。
私は迷うことなく鍵穴をがチャリと回した。
『これからよろしくお願いします』
カカシ「いやー、ごめんね。名前には一切関係のない事なのに、ここに住まわせる事になっちゃって。加えて俺の部下達と一緒に行動する事になって…つまり、少し忍として行動する事になるけど、良かったんだよね?」
『大丈夫です。しっかり納得のいく内容だったので』
なら良かったと、数日前に傷だらけで倒れていた彼はニッコリと笑った。
________目が覚めると知らない天井に嗅いだことのない刺激臭が鼻を刺した。起きあがろうとした際、腕の痛みを感じ顔を歪め何があったのか思い出す。
きっとここはあの人の住む木の葉の里。私が手当てされここにいるということは、あの人も無事なのだろうと少し安心した。
少しすると火影と名乗るおじいさんが入ってきて状況を説明してくれた。どうやら少しの間私は帰れないらしい。その代わりに住む場所の提供とチャクラの使い道を教えてくれると言う条件をくれたので了承した。
多分、拒否権なんてなかったとも思う。
1週間が経ち私の退院日に案内役としてハタケカカシが現れ、住む場所へ連れて行ってくれた。「で、ここが俺の部屋。何かあったら気軽に声かけてくれたらいいよ」と指差す彼を見て言葉を詰まらせながらも返事をした。
優しい声、優しい表情だったけど、監視役という事が素直に喜べなかった。
それからの1週間、彼は任務の間を使って私に里の案内をしてくれた。話の途中、第七班の話を聞き歳の近い子にもあった方がいいと、今日は彼の部下たちと会うことになった。
この出会いは、のちに世界を動かす事になる顔触れが揃った瞬間。
この時の私たちがそれを知る術もない。
ナルト「俺ってば!俺ってば!うずまきナルト!いずれ火影になる男だってばよ!これからよろしく‼︎」
(女の子がきたってばよ、いいとこ見せねーと)
サクラ「私はハルノサクラ!よろしくね!…あなたの瞳とても綺麗ね‼︎」
(私ほどじゃないわね、けど女の子はこの班に2人もいらないのよー!しゃんなろー‼︎)
サスケ「うちはサスケ」
(……………この女)
彼にに紹介されたのは3人の男女。
人懐っこそうな元気な男の子、可愛いいけど少し怖そうな女の子、無愛想でわたしを睨む男の子、それが彼らの第一印象。初めて歳の近い子と関わったため、どう接していいのか分からない。
『…… 名前です』
カカシ「ってなわけで、さっき説明した通り第七班に 名前を加えた5人で行動する事になった。だが彼女は…なんて言うか忍体験?みたいなもので俺と行動するから任務中お前らと行動する事はほとんどない。まっ、俺が大丈夫と判断した任務には 名前を参加させるからその時は忍の先輩としてお前達がしっかりフォローしてくれ」
先輩、と言う言葉に目を輝かせる2人。チッと舌打ちする者1人。こんな適当な説明でいいのだろうか。話を合わせて欲しいと、片目で訴えてくるので「お願いします」と頭を下げた。
今日の任務は脱走猫の捕獲。
そんな任務はやらないと文句を言いながらも現地へ到着し、作戦会議をしたあと3人は姿を消した。どうやら、私と会う前にとても危険な任務をしたとナルトが自慢げに話していたから、もっと刺激のある任務を受けたいみたい。最近の任務は味気ないらしい。
彼らの現場はトランシーバーから聞こえてくる。私とカカシさんは木の上で彼らの様子を伺っていた。
『カカシさんは行かないの?』
カカシ「…俺が行ったら意味ないからねー、あいつらの修行でもあるし。だから俺はここから見て思うことがあればアドバイスするだけ」
と言っているが、3人と別行動になってから出した本をずっと読んでいるところしか見ていない。本当に見ているのだろうか。『ふーん』と言って、彼らに視線を戻す。連携というものを今まで見たことがなかったので、彼らの任務姿はとても新鮮なものだった。わたしは食い入るように見続けた。
カカシ「……そういえば、〝さん〟はちょっとしっくりこないないんだけどなー」
『…?……呼び方のことですか?けど、目上の人には敬意を払えと』
カカシ「まーそうなんだけどね。けど距離間感じるじゃない?だからもう少し他の呼び方をさ」
『…カカシ』
カカシ「…だいぶ距離詰めたね」
パチパチと目を瞬かせた。そんなことを言うなら自分で提案して欲しい。あと他になんて呼び方があるか考えていると、さっきナルト達が口にしていた言葉を思い出す。
『カカシ先生?』
カカシ「そーそー、そんな感じ。よろしくね」
彼はとても満足そうに笑った。
確かに距離が少し縮まった気がする…もしかしたら、なかなか馴染めない姿を見て彼は呼び方について指摘したのかもしれない。心配されているんだなと実感し、少し歩み寄ってみようと彼に提案を持ちかけた。
『…カカシ先生、全部捕まえちゃおう』
カカシ「えっ」