木の葉崩し編
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2人の試合から目が離せなかった。サスケはどんな修行をしたんだろうか、数ヶ月前とは比べ物にならないくらい強くなっていた。けど、我愛羅も負けていない…いや、それ以上の得体の知れない強さを感じる。一体どんな試合になるのだろうか…。
しかし、予想外の乱入により決着がつくことはなかった__________
_______気づけば試験会場は戦場化していた。会場の外からも大きな音が聞こえ、里全体が攻撃されているのがわかった。
サスケは逃げた砂の忍を追ってしまった。追いたいのだが、目の前の敵を相手するのに精一杯だった。この1人を倒したところで、次から次へと現れる敵。どうするべきかと対峙しながら策を練っていると足元を払われ体制を崩してしまった。
『しまっ⁉︎』
カカシ「ほんとにお前は目が離せないよ。考え事しながら戦うのはもう少し強くなってからだな」
『カカシ先生‼︎』
カカシ「幻術が効かないからもしかしてと思ったけど、ほんとに戦ってるからビックリだよ。敵は強いんだから身を低くしてやり過ごすってことを覚えなさい」
私を小脇に抱えながら敵を倒すカカシ先生。本当に強いんだなと思い「すごい」と感心していたらゲンコツが降ってきた。
その後、サクラが術を解いているのに気づき彼女の元へ向かった。カカシ先生からはナルトとシカマルを起こしサスケを追うAランク任務を言い渡された。
『……カカシ先生怪我しないでね』
ガイ先生があけた大穴から、みんなが出たのを確認し、振り返り彼に言った。こんなことは初めてでとても不安だった。それを感じ取ってか、彼は私の頭にポンと手を置く。
カカシ「お前誰に言ってるの。俺はそんなにやわじゃない。お前の方が心配だ。いつも言ってる、自分を蔑ろにするなよ」
『…わかったりました。じゃあ、行ってく……「君はここにいてもらいたいな」……っ!?』
突然私の目の前に現れた暗部は私を掴み、一瞬で離れたところへ移動する。顔は見えないが声でわかる。なぜこんな事を…。
『その声カブトさんでしょ!どうしてこんなこと』
カブト「第二の試験以来だね。あの時は命令だったから酷いことしたけど、まー、お互い様って事で許してよ。大蛇丸様が君にとても興味を持っててね、遠くに行かれると監視できないでしょ?だから君はここにいて欲しいんだ。手荒な真似はしたくないからじっとしていてくれよ」
そう言って苦無をちらつかせ、拘束する腕を締め上げる。カカシ先生やガイさんもこの光景を見て動けずにいた。否、じっとなんてしてられない。
『私程度が人質の価値あると思ってます?』
カブト「⁉︎」
力を一瞬引き出すと私はクナイに恐れず身を捩り、カブトさんへ一撃を入れる。その攻撃はガードされたが拘束が緩んだ隙を見逃さず、私は距離を取り頬に流れる血を拭いながら彼を睨んだ。
カブト「ほんと、君には驚かされるよ。さっきは一瞬で分からなかったけど、これが試合で見せてくれた力か、なかなか珍しい術を使うね」
カカシ「俺のさっき言った言葉覚えてる?傷は?大丈夫そうか」
『足手纏いになるなんて嫌。これくらい拭けば…この状況だとサクラ達追いかけるのは難しそう…私はここに残るでいいですか?』
カカシ「本当に逞しく成長しちゃって。その力、まだうまく使いこなせないんだろう?無茶はするなよ」
私の返事の合図でその場が動いた。
全く歯が立たない訳ではないが、さすが上忍クラスの敵だ。私は守られながら戦っていた。けれど悔しがっている暇なんてない。次から次へと止むことのない攻撃に集中しなければならない。
今出せる出力を100%出してしまうと、敵に勝てるが確実に動けなくなってしまう。なら、50%…いや、30%を出し続ければ持続時間を延ばせる。
戦いながら意識し行うことにより必要以上に体力を使うけれど、徐々に慣れてきた…。ここらにいる敵の忍ならこれでなんとかなりそうだ。
『ハッ、ハッ、……っ⁉︎…カブトさん』
またしても後ろを取られた。彼はここにいるどの敵よりも強い。今の私では捉えることはできない。地面に押さえつけられ。横目で見えた彼がニヤリと笑い耳元でささやく。
カブト「君はいつもボロボロだね。どうだい、大人しく着いてくる気はないかな?楽になれるよ」
『まだまだ成長途中なので。けど、そのボロボロの私を甘く見ていたから貴方は負けた。また、同じ目に合うかもしれないけど大丈夫ですか?』
カブト「……ククッ、君は僕を怒らせる天才かもしれないな。あんまり怒らせると、これ以上の血を流すことになるよ………レロッ……
『っ⁉︎』 バチバチ‼︎
……っと、危ない危ない。口が焼かれるところだった」
苦無の傷口に当たったヌルッとした感触に、力を最大限引き出し拘束を逃れた。気色悪い感触を拭うように袖で強くふき、彼を睨むと少し焼けた口元に手を当て医療忍術で治すとニヤリと笑った。
「まだちゃんとコントロールはできていないね。感情の起伏で出力が上がることもわかった。サスケ君との修行の影響か体を纏うチャクラに火の性質変化も現れた。まだまだ未知数だけど今日の収穫としては上出来といったところか。っと、あっちが終わったみたいだね。また会おう名前ちゃん」
そう言ってカブトは姿を消した。
『こっちは絶対嫌‼︎』
カカシ「‼︎大丈…、名前、な、何された…そんな怖い顔して」
『あの人に2度と会いたくない』
カカシ「そ、そうか。とりあえず詳しい話は後で聞くよ。火影様の結界が解けたし、敵も撤退した。俺はあっちに行ってくるから、あとは俺らに任せてお前は休んでろ、もう限界…」
『本当に最後の力あの人に使っちゃって限界。もう少し手伝いたかったけど、こっちの体は無理そうかも…あとは頼みます』
私の言葉をすぐ察したのか驚いた顔をした瞬間、彼の前にいた私はボンと言って姿を消した。私は戦いの中、自身の周りに敵が少なくなったのを見計らい、影分身を残してナルト達の元を追っていた。
『ハッ、ハッ…あの人信じられない…あっちは終わったみたい、これで本気でみんなを追える』
意識を集中させ私は力を引き出し禍々しいチャクラのする方へ走った。
この時私の両目に黒の紋様が浮き出ていた。