木の葉崩し編
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力の覚醒から、それを使いこなせるよう自来也さんとひたすら組手に打ち込んだり、出力量を増やすための修行などを行ったが、なかなか上達せず時間だけが過ぎていった。この力を使えば以前より強くなったが、確実に勝てる保証はなく心配が残った。
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ナルトvsネジ、シカマルvsテマリの試合が終わり、サスケが未だ到着せず、私の試合まで繰り上がった。
『ナルト、シカマル、2人ともすごかった、お疲れ様!』
会場に向かう途中で出会った彼らに声をかける。自慢げなナルトと納得のいかない顔をするシカマル。
ナルト「へっへーん!俺ってばやる男だからなー!」
シカマル「俺の試合のどこがよかったんだよ、棄権だぞ」
『だから前も言ったでしょ、シカマルの頭脳は一級品だって』
シカマル「っ⁉︎」
笑って彼の額に軽くデコピンする。彼は額を抑えながら照れたように目を逸らした。
『私も負けてられないな』
ナルト「勝ってこいってばよ!」
『もちろん‼︎』
2人が手のひら向けてきたので、それに合わせるようにパチンとその手を叩き微笑んだ。緊張がほぐれ力が漲る感覚になった。
シカマル「…ん?…お前そんな背高かったか?それに髪も…」
『?……確かに髪は伸びたかもしれないけど、身長は分からないかな。けど、あれから1ヶ月くらいしか経ってないから気のせいじゃない?』
シカマル「そうだよな…わりぃ、試合前に」
ナルト「本当にデリカシーのない男だってばよ!」
シカマル「お前にだけは言われたくねーよ」
彼の質問に首を傾げた。
しかし、気ずいていなかったが、実際に第2の試験から5センチほど伸びていた。これは今まで止められていた成長が動き出したもの。力の使い方を覚え始めた私の体は、本来の年齢に追いつくため急激に成長していた。
これはわたしの中にいる2人の存在が関係していら事を知るのは先の話になる。
ゲンマ「ブチギレる奴がいるから気をつけろってカカシさんに言われたから、一体どんなやつかと思ったけど、随分可愛らしいお嬢ちゃんだな」
顔を上げると針千本を口に咥えた審判員が目に入る。
『カカシ先生そんなこと言ってたんですか?本当にあの人は…ハー…』
ゲンマ「ハハッ、あの人に対してそんなふうに言えるのはそういないぞ。面白いやつだな。こりゃー将来、大物になるかもな。ま、お前が暴走しないようしっかり見てやってくれって頼まれたから安心しな」
歯を見せてニカッと笑う。顔立ちはいい方なのだろう、少し見惚れてしまったけど話している内容が悪い。頬を膨らませて彼に言う。
『子供扱いしないでください』
ゲンマ「…………フッ、ハハハハ」
『?……ちょっ』
わしゃっと頭を乱暴に掴まれ、彼が私を覗きこむ。
ゲンマ「10年……いや、5年後か、ある意味大物になりそうだな。こりゃカカシさんも苦労しそうだな」
『何言ってるんですか?』
ゲンマ「いや、なんでもねーよ、こっちの話だ。ほら対戦相手来たぞ、頑張れよ」
彼の指差す方を見ると、不気味に笑う私の対戦相手のドスが首を傾けながらユラユラと会場入り。第二の試験、サクラ達はは戦ったらしいがこれといっていい対策を練ることはできなかった。チョウジとの試合も一瞬で終わってしまい情報量が少ない。長期戦は不利になりそう……。
ドス「棄権してくれませんかね?次の試合のために力は温存しておきたいんですよ」
『………サスケと戦いたいって事ですね。目の前の私は眼中にない感じですか?』
ドス「そうゆうことです。ものわかりが早くて助かります」
『誰もするなんて言ってないでしょ』
ドス「いいんですね」
『うるさいな、2度も必要?』
私の怒りを狙っていたのか、ニヤリと笑う。睨み合う中、試験管が手をあげたのと同時に地を蹴る。最初はお互い探り合いの試合だった。
グラッ
『っ⁉︎…グハッ』ドカッ‼︎
彼の攻撃を避けた瞬間、視界が歪み平衡感覚を失い、よろけたところドスの蹴りで壁まで吹き飛ばされた。立ちあがろうとするが焦点が定まらず気持ち悪さに嘔吐する。
サクラから聞いていたが〝音〟の攻撃は目で見えないから防ぎようがない。どうしようかと考えながら膝に手をかけ、なんとか立ち上がる。
『よいしょ……』
立ち上がるも少しふらつく。それを見たドスも勝ち誇った笑みで口を開いた。
ドス「もう一度言います、棄権したらどうです?痛いの嫌でしょう。あなたもよくわかってるはずです、私とあなたの実力の差を。認めて降参するのも一つの手ですよ。ほら第二の試験で学んだ……『……本当に…それ2度目。次言ったら許さないよ』
私の言葉に彼がニヤリと笑い_______3度目の言葉をはなつ。
『忠告はした』
私は集中し力を引き出す。私の片方の目に黒の紋様が浮かぶのと同時に地を蹴った。それはほんの一瞬のこと____
ドス「どこへ………ドカッ!!!!!!!
一瞬で彼の背後に周り拳に力を込めて彼の頬をぶん殴る。
『ごめんなさい、まだ手加減できないんだけど、無視した君が悪いんだから』
そういえば、自来也さんにあまり使うなって言われたけど、しょうがない。そもそも第3試験の為の修行だったし。とフッと力を戻す。よし上手く使えてる。
ゲンマ(ハハッ、舐めてたぜ。本当にブチキレるやつじゃねーか。こりゃ将来いろんな意味でとんでもないやつに化けるな)
ゲンマがドスの方を見て、立ち上がらない様子を確認すると彼は手をあげ試験終了を知らせた。一瞬何が起きたのか理解できなかった会場は静寂に包まれたが、勝者が決まったことを認識するとワーと歓声が上がった。
この時、私を驚きの目で見る上忍や不気味に舌なめずりする者、闘志を燃やす者、興味の目で見る者達がいることに、私は勝利の喜びから気づくことができなかった。
この試験で多くの人が私という存在を知ることになった。
ちょうど私が観覧席に戻ろうとしたとき木の葉が舞った。それは生きているかのように中心に集まり、私は目を瞑ると知ったチャクラと久しぶりに聴いた声が。
サスケ「フン、またボロボロじゃねーか」
『あなたの試合を皆んなで伸ばしてあげたのに。それが遅刻してきた人の言葉ですか』
嫌味を言われたので嫌味で返してやった。
会場の中心には少し髪が伸び自信に満ちたサスケとカカシ先生の姿。近くにいるだけでわかる、彼はとても強くなって帰ってきた。
『遅刻してきた分、面白い試合を見せてくれるんだよね』
サスケ「見てればわかる」
どうやら生意気さも成長しているようだ。