中忍選抜試験 後
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カカシ「絶対にだめだ」
『なんでですか、絶対にいい修行方法だと思います』
わりと真剣に考えたのだが断固拒否を崩さない。なら良い方法を考えてほしい。第三試験に向け、修行をしなければいけないのだが、変な声に邪魔をされ一歩も進めていない。何なら2、3歩ほど下がったと思う。だから精神面を鍛える修行の案を私なりに考えた。
それにカカシ先生も私につきっきりというわけにもいかない。明日からサスケの修行が控えている。さて、どうしたものか。こうなれば内緒でお願いしにいくか。
カカシ「あのサディストに拷問にかけてもらうとか、どうなったらその考えにたどり着くわけ?言っとくけどな、俺に内緒で行こうなって思うなよ」
『ギクッ』
カカシ「バレバレだよ、お前顔にすぐてるし。幻術なら紅のところに行きなさい。わかったな」
『……はい』
とは答えたものの。1人で紅先生のところも行く気にはなれなかった。あの観察するように私を見る目がどうも苦手だ__________
サクラ「本当最低ね!教え子の悩みを真剣に聞いてあげないなんて、あれは絶対モテないわ」
『アハハハ、ありがとうサクラ。けど多分モテてると思う』
サクラ「えー、そうなの!!デリカシーないのに?変なツンツン頭で顔もほとんど出てないのに、あれのどこがいいのかしら」
『分からないけど、たまに女の人といるのは見るよ』
サクラ「うそでしょ!あの遅刻魔先生も好きな女性の前では意外としっかりしてるってことかしら」
『んー、どうだろ…』
実際好きな女性かどうかは分からない。だって一緒にいる人は複数人見るから。サクラにこのことを話したら、またヒートアップしそうだし、これは彼のプライベートの話しだ。ここで話す必要もない。
サクラ「そんなことより、修行はいいの?第3の試験までそんな日にちないでしょ?」
そう言ってサクラはお団子を口に運んだ。修行相手が他にいるわけでもなく、どうしようと悩んでいたところサクラと鉢合わせ、とりあえず団子屋へ行くことになり今に至る。
『本当に悩んでるところ。どうしよう』
ナルト「サクラちゃーーーーーーん‼︎」
遠くから明らかに挙動のおかしいナルトがこっちに向かって走ってきた。後ろを見るとナルトの背を見守る大きな男の姿が目に入り、姿を捉えた途端大きな声で名を呼んだ。
『自来也さん‼︎』
ジライヤ「むっ!お前さん、名前か?!」
長い白髪に油と書かれた鉢金に歌舞伎のような化粧をした大きな男性。相変わらず元気そうで、あまりにも変わらない姿にフフと苦笑い。
ナルト「なんだ、名前。エロ仙人のこと知ってんのか?」
『うん、ここへくる前に数回ほど。私のおじさんと昔に仲が良かったみたいで、木の葉へ寄る時は足を運んでくれてたの。私に外の世界の話をいっぱいしてくれて、とてもお世話になった人だよ』
彼には本当にお世話になった。外の世界を知らない私に、いろんな里のお話やお土産をくれた。たまには手裏剣の投げ方など身を守る方法も教えてくれた。おじさんに見つかった時はどやされてたけど…。とにかく私にとって親戚の叔父さんみたいなような人だ。
私の話を聞いたナルトは「へー」と目を細めて言った。絶対信じていない顔だ。一体、自来也さんは彼に何をしたんだろうか。
ナルト「こんなことしてる場合じゃないってばよ、サクラちゃん、ちょーっと話したいことがあるんだってばよ」
サクラ「なによ、ここで話せばいいじゃない」
ナルト「ここじゃちょっと…」
顔を赤くしてモジモジしだすナルトを見て、なにかを察っし、私は自来也さんと話すことがあるからと席を外した。
ジライヤ「久しいの、少し背が伸びたか?」
『そうですね、一年ほどですか?』
ジライヤ「……あいつはどうした」
『……ちょうど半年くらい前に、急用ができたと言って家を出て行ったきりです。こうゆうことはよくあって、早くて数時間、長くて1ヶ月ほどしたら帰ってきてたので、今回も気にはしてなかったんですけど…』
ジライヤ「…そうか……まー、昔からそうゆうところがあるやつだった。あいつの事だ、どっかで元気にしとるだろーよ!そんな落ち込んだ顔するな!わしが認めとる男の1人だ」
元気な声で安心させるように、わしゃわしゃと私の頭を強く撫でた。
ジライヤ「名前、額当てを見ると、忍になったと言う事か。よくあの過保護な男がお前に忍術教えたのー」
『いえ、忍を目指すことになったのはここへきてからですよ』
驚いた顔をしたあと「ほう」と一言だけ言うと、何か考えているよに目が細くなるった。首を傾げ様子を伺うと。
ジライヤ「これも、わしの運命というものか… 名前、お前も修行をわしとせんか?ちょうどナルトの修行が行き詰まってな」
私は大きく頭を縦に振った。