中忍選抜試験
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
予選会場から離れた人気のない場所に2人の姿。
オロチマル「それと、サスケくんところにいた白髪の子いたでしょ。その子の情報もよこしなさい」
カブト「?……名前ですか?彼女と会ったのは試験の途中からで、これといって問題視することはないと思う実力でしたよ」
サスケの忍識札の確認後にそう言った大蛇丸。カブトは疑問に思いながら名前の忍識札を手渡す。そこに書かれているのは平均的なデータと平凡な情報のみで、彼が感じた違和感を知ることはできなかった。
しかしその少ない情報が逆に怪しさを感じさせた。
オロチマル「…面白いわね、カブトあなたに頼みたいことがあるのよ」
戦闘時に折られた腕をさすりながらカブトに伝える。ほんの一瞬だったが彼女に違和感を覚えた大蛇丸。それに、あの炎の質に昔の話だが思い当たることがあった。
カブトは「仕事使いの荒いお人だ」と言ってニヤリと笑い姿を消した。
名前VSヤクシカブト
電光掲示板に私の名前が映る。ナルト、サスケ、サクラの順にきて、残りは私のみ。いつかは回ってくるし、それに相手も知った顔で特に驚くことはなかった。わたしは、私の出来ることをやればいい。
カカシ「ついにお前の番だな、頑張ってこいよ。けど、無茶はするな」
隣で、今まで繰り広げられた試合を細かく教えてくれた彼。経験の浅い私にしっかり学べよということだろう。だが、いざ私の順がくると心配そうな瞳をしていた。スパルタなのか心配症なのか。
ナルト「うおーーーーい、名前‼︎頑張って来いってばよ!カブトさんとは仲良くなったけど、これは勝負‼︎問答無用でやっつけてこいってばよ‼︎」
彼に言葉をかけようとした時、ナルトに遮られる。本当に元気だなとフフっと笑ってしまったら怒られた。
『ナルトってさスタミナお化けだよね』
ナルト「俺はお化けじゃねーってばよ‼︎」
『違うよ、褒めてるの』
ナルト「…褒めてんのか〜、ならしょうがない、許すってばよ。頑張ってこいってばよ‼︎」
『フフフ、アハハハ、ナルトってほんとに面白い、なんか元気出た。頑張ってくる‼︎』
デレデレと嬉しそうにするナルトを見てつい吹き出してしまった。単純というか、素直というか。なぜか顔を赤くして「お、おう」と返事をする彼に手を振って階段を降りる。
正直、試験を降りようかさえ考えていた。どうもみんなと再開してから調子が悪い。意識が引っ張られるようなそんな感覚を、戦うたびに感じていた。けど、あんなに応援されては答えないわけにはいかない。私は覚悟を決めカブトさんと向き合う。
『カブトさんには試験後半に助けていただいた恩がありますけど、全力でいきます』
カブト「僕としても君たちとは当たりたくなかったけど、しょうがないことだね。僕も手は抜かないよ」
試験管の合図で試合が始まった。良くて引き分けかな、と彼を分析。ある程度ならこの試験で相手のレベルを測れるようになった。カブトさんはサスケといい勝負くらいの実力だと思う。今のところは……。
森での戦闘時に垣間見せた殺気。あれは上忍レベルの恐ろしさを感じた。けど、それは一瞬の出来事で確証を得るには不十分すぎる。得体の知れない人は嫌だな…。
それにもう一つ問題が発生した。
また意識が引っ張られるような感覚。ここで戦闘をやめれば止まるのだが、試合中のためそれはできない。無視しようとしたくてもそれは徐々に大きくなる。
〝か…………って〟
『っ‼︎……しまっ⁉︎、うぐっ』
ついに幻聴まで。その一瞬の隙を突かれ、カブトさんが私を地面に押さえつける。身をよじれば後ろで拘束された腕を締め上げられた。
カブト「君に隙が出てよかったよ。あのまま続けてたら、僕も危なかったよ。降参してくれるよね?」
『っ…カブトさんって嘘が上手だけど、爪が甘いですよね。戦ってたらわかりますよ、あなたが本気かどうかくらい。…なんでこんなことしてるんですか?』
シンプルに疑問だった。強いはずの彼がなぜこんな試験に出ているのか。けれどその質問は彼に不都合だったよう、冷たい殺気が上から降ってきた。「ふーん」と面白いとでもいうような気分のいい声が聞こえたその数秒後、ボキッと肩から鈍い音が聞こえた。
『っ⁉︎ぁぁぁぁぁぁぁあ‼︎』
〝だから言ったんだよ。変わってってあなたは弱い〟